客船誘致

2016/12/10更新

「全国クルーズ客船誘致連絡会」(全客連)について

発足の経緯

客船誘致に関する取材で複数の港湾管理者と懇談したところ、
「客船誘致に関する情報交換の場がない」
「他港の状況を知り、今後の誘致活動に役立てたい」
「これから誘致を考えているが、どうしたらよいのか」
といった声が多く寄せられた。そのため、いくつかの港湾管理者に打診した上で、「実務者レベルの交流の場をつくろう」と意見が一致した。中立の立場にあるとして、日本海事新聞社が発足に向けた事務全般を担当し、客船誘致に関心の高い管理者に呼びかけて2001年秋に組織化することになった。

会の組織と運営

 「実務者レベルによる情報交換および勉強の場」という基本スタンスに立ち、港湾管理者の客船誘致担当、港湾振興協会、埠頭公社などの港湾関係者、および清水や長崎などに見られる「客船誘致(受け入れ)委員会」などの関連組織を、当連絡会のメンバーとみなす。

 また、組織上の会長、理事といった役職は置かず、各港湾からの参加メンバーも実務優先の立場から「課長レベルまで」を目安としている。ただし、運営上の公正中立を考慮し、事務局を担当する日本海事新聞社が各港湾管理者などと事前協議をしながら議題の設定および会合の召集、司会進行、議事報告書などを作成する。

 なお、参加各位の事務および負担の軽減を図るため原則として会費は徴収せず、その都度、会場費やお茶代といった実費を当日の参加メンバーが応分に負担する。

現在までの活動

第1回
2001年11月29日(東京)
第2回
2002年 2月25日(大阪市)※前日に客船「スタープリセンセス」見学会
第3回
2002年6月5日(東京)
第4回
2002年9月20日(長崎市)※夕刻から客船「ダイヤモンドプリセンセス」洋上見学会
第5回
2003年1月28日(横浜市)
第6回
2003年5月27日(北九州市)※翌日に海峡ドラマシップ、門司港レトロなど周辺見学会
第7回
2003年10月22日(東京)
第8回
2004年1月21日(京都市)※前日に「関西クルーズ振興協議会」の京都セミナーに参加
第9回
2004年5月26日(横浜市)※夕刻から「飛鳥」に乗船し、講演とディナー&ショーを体験
第10回
2004年8月31日(神戸市)※翌日、神戸港客船関連施設などを洋上視察
第11回
2005年2月3日(清水市)
第12回
2005年8月2日(東京)
第13回
2005年11月28日(大阪市)
※夕刻から南港フェリーターミナル、天保山客船ターミナル=洋上から=などを視察
第14回
2006年6月1日(広島市)※翌日、呉市の港湾および「大和ミュージアム」を視察
第15回
2006年11月15日(東京)
※夕刻から会場を移し、船社や代理店などクルーズ業界関係者を招いて設立5周年記念の「特別勉強会」を開催=総勢50名が参加
第16回
2007年2月14日(境港市)※会議翌日、近隣の港湾施設を視察
第17回
2007年6月21日(神戸市)
第18回
2007年10月19日(横浜市)※会議後、会場となった「にっぽん丸」を視察
第19回
2008年2月7日(鹿児島市)※会議翌日、「マリンポートかごしま」を視察
第20回
2008年6月17日(東京)
第21回
2008年10月30日(姫路市)※会議翌日、近隣の港湾施設を視察
第22回
2009年6月4日(高知市)
第23回
2009年10月27日(青森市)※会議翌日、近隣の港湾施設を視察
第24回
2010年2月24日(東京)
第25回
2010年6月10日(長崎市)※会議翌日、近隣の港湾施設を視察
第26回
2010年11月11日(那覇市)※会議翌日、近隣の港湾施設を視察
第27回
2011年2月16日(静岡市)※会議翌日、近隣の港湾施設を視察と海外部会
第28回
2011年6月16日(函館市)※会議翌日、近隣の視察と海外部会
第29回
2011年10月31日(横浜市)
※午後から10周年記念シンポジウム。翌11月1日午前に定期会合、午後から「飛鳥Ⅱ」と大桟橋国際客船ターミナルを視察
第30回
2012年3月19日(大阪市)※前日に客船「クイーンメリー2」見学会
第31回
2012年6月7日(高松市)※会議翌日、近隣の港湾施設と寄港地観光ポイントを視察
第32回
2012年10月18日(新潟市)※会議翌日、近隣の港湾施設を視察
第33回
2013年1月31日(福岡市)※会議翌日、ターミナルなど近隣の港湾施設を視察
第34回
2013年月5月30日(釧路市)※会議翌日、耐震岸壁など関連港湾施設を視察
第35回
2013年月10月16日(鹿児島市)※会議翌日、「マリンポートかごしま」など関連港湾施設を視察
第36回
2014年月2月27日(名古屋市)※会議翌日、ガーデンふ頭など関連港湾施設を視察
第37回
2014年月5月22日(敦賀市)※会議翌日、鞠山北・南など関連港湾施設を視察
第38回
2014年月10月9日(室蘭市)※会議翌日、崎守ふ頭など関連港湾施設を視察
第39回
2015年月2月20日(金沢市)※会議前日にクルーズシンポジウム、会費後に港湾施設を視察
第40回
2015年月11月12日(徳島市)※会議翌日、徳島小松島港など関連港湾施設を視察
第41回
2016年月2月4日(佐世保市)※会議翌日、佐世保港など関連港湾施設を視察
第42回
2016年11月10日(神戸市) 15周年記念シンポジウム(外航船社の上級副社長らを招へい)

【分科会】
☆プリンセスクルーズ受入港連絡協議会
2012年12月20日(横浜、横浜市研修センター)
2013年4月5日(横浜、横浜みなと博物館)
2013年9月19日(神戸、神戸海洋博物館)
2014年3月13日(横浜、横浜市研修センター)
2014年11月28日(神戸、神戸海洋博物館)
2015年4月8日(横浜、ナビオス横浜)
2015年10月16日(神戸、神戸海洋博物館)
2016年3月11日(函館、朝市ひろば)
2016年11月11日(神戸市、神戸海洋博物館)
☆ロイヤルカリビアン受入港協議会
2013年10月3日(東京、東京みなと館)
2014年7月2日(東京、芝浦サービスセンター)
2015年8月4、5日(福岡、博多港センタービル)
2016年9月30日(東京、芝浦サービスセンター)

☆カンパニー・デュ・ポナン受入港協議会
2013年11月27日(横浜、大桟橋国際客船ターミナル)
2014年11月12日(横浜、横浜みなと博物館)

☆「ザ・ワールド」受入対策協議会
2014年4月10日(東京、JTB本社)

今後の活動

 年に3~4回の会合開催を目指す。開催時期や場所は、メンバーが船内見学できる内外の客船入港時や客船誘致に関する重要な施設オープン、クルーズセミナーの開催といったエポックなどを、ひとつの目安とする。

 また、近年の中国発着の日本寄港クルーズの急増に対処するため、外国クルーズ船社(またはGSA)と「誘致」と「寄港時の受け入れ」に関する協議会を立ち上げ、定期的に意見交換する。

メンバー港湾

網走、釧路、小樽、苫小牧、室蘭、函館、青森、秋田、大洗、東京、横浜、清水、新潟、佐渡、名古屋、四日市、七尾、金沢、敦賀、京都舞鶴、大阪、和歌山下津、新宮、神戸、姫路、宇野、広島、岩国、下関、鳥取、境港、浜田、徳島小松島、高松、高知、宿毛湾、北九州、博多、別府、長崎、佐世保、八代、油津、鹿児島、名瀬、那覇 (計46港)

※他の類似組織との違い

 現在、客船誘致やクルーズの振興を掲げる類似組織として「VJ(ビジット・ジャパン)クルーズ誘致プロジェクトチーム」「(地方別)クルーズ振興協議会」「全国クルーズ活性化会議」などがある。上記は国土交通省や地方運輸局、業界団体が旗振り役となって立ち上げられた組織で、全客連が目指す港湾関係者の客船誘致に向けた情報交換、クルーズに関する基礎知識の向上、喜ばれるもてなしノウハウ習得といった活動内容とは異なる。
 また近年は、観光庁をはじめクルーズ振興に対する行政組織の関わり方が少しずつ変わっている。これまでのアウトバウンド主流という傾向から、近隣アジア諸国の観光客を主体としたインバウンドの盛り上がりといったケースはその典型。
 しかし、前述の組織が「ジャパン・クルーズ・シンポジウム」や海外で行われるクルーズコンベンション出展(マイアミ、上海など)を除いて次第に形骸化しつつある中、全客連は実務者の勉強会という性格を見失うことなく活動を続けてきた。これからも、関係者が人事異動した後でも後任が気軽に参加できる、肩の凝らない自由な雰囲気を大切にした会として、関係者の誰もが参画しやすい「緩やかな組織ながら、能動的かつ積極的に関わっていけば計り知れないメリットを持つ組織」として運営したい。
 
以上