日本郵船、邦船初の1兆円超。前期経常益、3社そろって過去最高。コンテナ運賃歴史的高騰で
海運大手3社の前期決算が出そろった。空前のコンテナ運賃高騰を背景に、郵船の連結経常利益が1兆31億円(前の期比4・7倍)と邦船初の1兆円台を記録。商船三井は7217億円(5・4倍)、川崎汽船は657…
川崎汽船、経常7倍6575億円。配当600円に引き上げ
川崎汽船が9日に発表した2022年3月期の連結業績は、経常利益が前の期比7倍の6575億円と過去最高を記録した。持ち分法適用のオーシャンネットワークエクスプレス(ONE)のコンテナ船事業で、旺盛な貨…
川崎汽船、株主還元 最大5000億円。26年度までに、新中計5200億円投資
川崎汽船は9日、2026年度までの5カ年の新中期経営計画を発表した。自営事業の収益力を強化し、最終年度に経常利益1400億円を目指す。5カ年の投資額は5200億円を計画。そのうち8割を、成長をけん引…
商船三井、LNG焚き自動車船4隻追加発注
商船三井は9日、環境性能に優れたLNG(液化天然ガス)燃料に対応した7000台積み自動車船4隻を、日本シップヤード(NSY)と新来島どっくで建造すると発表した。2024―25年にかけて順次、引き渡し…
【インタビュー 新トップの舵取り】宇徳社長・小野晃彦氏、グループで強み発揮
京浜港を主な事業基盤とする宇徳の新社長に4月、小野晃彦氏が就任した。港湾、物流、プラントの3本柱を軸に事業を展開する同社は今年3月、商船三井の完全子会社となった。これによりグループ一体となったシナジ…
川崎汽船、星港に船舶管理新会社。油槽船・ガス船移管
川崎汽船は9日、安全品質管理体制の再編を目的にシンガポールに100%出資の船舶管理会社「ケイマリンシップマネジメント」を設立したと発表した。これまで東京子会社が手掛けてきた油槽船、LPG(液化石油ガ…
21年度長距離フェリー、貨物、回復基調に。旅客は19年度比4割減
日本長距離フェリー協会がまとめた加盟会社の輸送実績によると、調査全航路の2021年度(21年4月―22年3月)の旅客輸送人員は139万人だった。コロナ禍が始まった20年度比では24%増えたが、19年…
【新役員の横顔】商船三井常務執行役員(南アジア・中東地域担当)・アジャイ・シン氏、中東・印でプレゼンス強化
■就任の抱負 商船三井は長い歴史を持ち、世界をリードする企業だ。今回このような責任を任されたことを光栄に思う。外国人で日本企業の経営に携わることは非常にまれで特別なことだと思っている。当社…
【MariTech 海事未来図】ベソン、Q88を買収。タンカー関連機能を強化
不定期船向け運航管理システムのプラットフォームを開発・提供する米ベソン・ノーティカルは4日、タンカー関連のデジタルソリューションを手掛けるQ88を買収すると発表した。Q88はインターネット経由…
【市況2022】ケープサイズ、今年最高値 2.4万ドル超。主要航路、伯出し復調
鉄鋼原料を輸送する18万重量トン級ケープサイズバルカー市況が上昇している。足元の主要航路の用船レートは日建て2万4000ドル超で今年最高値を付けた。ブラジル出しの復調などが要因とみられる。6日…
ワレニウス、1―3月期純利益1.7億ドル。荷動き・運賃回復で
ノルウェーの自動車船・RORO船大手ワレニウス・ウィルヘルムセンが3日発表した2022年1―3月期決算は、純利益が前年同期の500万ドルの赤字から1億7700万ドルの黒字に転換した。輸送量の増加と運…
SITC、1800TEU型船10隻発注。黄海造船に、24年納期
中国近海船社大手SITCは、同国民営の黄海造船に1800TEU型コンテナ船10隻を発注した。中国船舶工業行業協会(CANSI)が2日、建造契約の締結を発表した。納期は明らかにしていないが、海外紙は2…
ストルト、ケミカル船3隻を買船。日本建造の33型
ノルウェーのケミカル船大手ストルト・ニールセンは6日、日本の造船所で建造されたケミカルタンカー3隻を取得すると発表した。取得額や建造年など詳細は明らかにしていない。ストルトが取得する3隻は、い…
内外トランスライン、寧波向け海上混載拡充。上海の物流混乱、代替輸送を提供
内外トランスライン(NTL)は、中国・寧波向けの海上混載サービスを拡充する。今月、名古屋発のサービスを開始し、関西発を週2便に増便する。関東発ではスペースを倍増させる。上海発着の物流がロックダウン(…
NCA、2期連続 過去最高益。今期は経常益620億円
日本郵船が9日発表した2022年3月期連結決算によると、日本貨物航空(NCA)の経常利益は前の期比2・2倍の740億円と過去最高益を更新した。最高益を更新するのは2期連続。国際旅客便の運休・減便によ…
日本郵船・物流事業、今期経常35%減の380億円。需給逼迫の改善見込む
日本郵船は9日、郵船ロジスティクスを中心とする物流事業の今期(2023年3月期)業績予想を売上高は前期比6%減の8005億円、経常利益は35%減の380億円と発表した。特に下期(22年10月―23年…
【3月期決算】日新、経常益2.3倍。旺盛な需要に対応
前期比◇日新 経常利益は前の期の2・3倍の98億円。主力の物流事業でスペース不足や港湾混雑が続いたが、海上、航空ともに旺盛な需要に対応し取り扱いが好調だった。売上高は24%増の1926億円、営業利益…
【3月期決算】安田倉庫、経常益8%減。施設新設費用増で
◇安田倉庫 経常利益は前の期比8%減の40億円。物流施設新設に伴う営業費用の増加などで、営業利益が12%減の29億円となったのが響いた。純利益は南信貨物自動車の子会社化に伴う負ののれん発生益計上で3…
エバーグリーン、1―3月期営業益2.6倍の5051億円
台湾船社エバーグリーンの2022年1―3月期業績は、営業利益が前年同期比2・6倍の1148億台湾ドル(約5051億円)と大幅な増益を記録した。売上高は90%増の1708億台湾ドル、純利益は2・8倍の…
【菊田の眼 Logistics Insights】(23)物流2024年問題克服への道、荷主・物流協働とテクノロジー活用 時短と生産性の向上を
5年の猶予期間が終わる2024年4月1日から、トラックドライバーの時間外労働に改正労働基準法が定める「年間960時間」の上限規制が導入される。過労死などの防止が目的の罰則付き規制である。遠距離の幹線…