郵船・JMU、海事クラスター底上げ。建造契約で実海域性能保証。「技術力の高さ示す物差し」
日本郵船とジャパンマリンユナイテッド(JMU)は、日本の海事クラスター底上げに向け、新たな境地を開く。両社は9月、新造船の建造契約に、実海域での性能を保証する条項を導入することで基本合意したと発表。…
航空貨物、「船落ち」で需給逼迫 拍車。コンテナ不足の影響波及
海上輸送でのコンテナ不足の影響が日本発航空貨物輸送にも波及している。航空輸送は旅客便の減便に伴って供給が大幅減少する中で需要が回復しており、スペース不足が続いている。さらにコンテナ船が満載で荷物が輸…
常石造船、新社長に奥村専務
ツネイシホールディングス(HD)は4日、傘下の常石造船の新社長に来年1月1日付で奥村幸生専務が就任する人事を発表した。河野健二社長はツネイシHDと常石造船の会長に就く。奥村氏は常石集団〈舟山〉造船(…
【海運トップに聞く 下期の舵取り】(5)飯野海運社長・當舍裕己氏、収益安定化 難局を克服
――2020年4―9月期決算の評価は。「新型コロナウイルスの影響は、上期(4―9月)に大きく受けると予想していた。それが後ずれしている。荷動き鈍化など影響の大きさも、当初の予想よりも大きくなる…
日本郵船など、タグボート遠隔操船、停船試験に成功
日本郵船と同社グループ会社のMTI、京浜ドック、日本海洋科学は3日、2回目となるタグボートを用いた遠隔操船実船試験を行った。兵庫県西宮市内から東京湾上のタグボートをモニター上で監視しながら船を停止さ…
川崎重工、16万㎥型液化水素運搬船開発へ。25年めどに実証試験
川崎重工業は水素社会の実現に向け、16万立方メートル型液化水素運搬船の開発を進めている。液化水素の本格的な輸入が2030年をめどにスタートするのを見越し、25年ごろに大型の試験船を使用した実証試験を…
伊予銀行、国内外航向け、融資残高6656億円。売船減などで10%増加
伊予銀行の国内外航海運向け貸出残高は、2020年9月末時点で6656億円となった。船主による売船が少なかったほか、船価が高額な大型案件が多かったため、前年同時期に比べ617億円増えた。4日に発…
韓国造船、年末へ受注積み増し。大宇はVLCC3隻追加
韓国造船が年末に向け受注を積み増している。3日には、大宇造船海洋がVLCC(大型原油タンカー)、現代尾浦造船は中型LPG(液化石油ガス)船をそれぞれ複数隻成約したことが表面化した。手持ち工事が減少傾…
OPECプラス、減産幅日量50万バレル縮小。来年1月から、原油船市況にプラス
OPEC(石油輸出国機構)加盟国と非加盟国の主要産油国で構成する「OPECプラス」は3日に閣僚会議を開き、2021年1月からの協調減産の規模を日量50万バレル縮小することで合意した。減産は続くものの…
P・ベイスン、陸上GHG排出、「実質ゼロ」実現へ。印風力の排出枠購入。荷主に提案も
香港のドライバルク大手パシフィック・ベイスン(PB)は3日、全世界の陸上オペレーションを対象に、GHG(温室効果ガス)排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を実現すると発表した。提携する香港…
【国内船主の今】(245)日本船主の中古船購入。新造ケープの安い船価どう生かすか
「売り手の動機としては、取りあえず売っておこう、もしくは船隊の更新ということだろう」 海運ブローカーが最近の中古船市場について感想を漏らした。とりわけハンディマックス市況が堅調な中、「日本…
日新、食品輸出拡大へ冷蔵混載拡充。博多発香港向け。冷蔵倉庫も強み
日新は食品の輸出拡大に向け、取り組みを強化している。11月に博多発香港向け海上冷蔵混載便を開始するなど、リーファー混載サービスを拡充。小口での利用を切り口に、営業活動を展開している。冷蔵倉庫などのア…
東洋トランス、欧州向け混載を開始。シベリア鉄道利用、輸送日数は海上の半分
ロシア物流に強みを持つ東洋トランスは、シベリア鉄道を利用した日本発欧州向けLCL(混載)サービスを開始する。富山新港からポーランド・ポズナンCFS(コンテナフレートステーション)までの輸送日数は約2…
バルチック海運取引所、コンテナ入札に指標活用を。FBX連動でリスク回避
バルチック海運集会所は2月から国際輸送の電子プラットフォーム(PF)を運営するフレートスと提携し、コンテナ運賃指標FBXを公表している。コンテナ船市況が乱高下する中、同集会所ではFBXを契約や入札な…
FESCO、中国へ鉄道・海上一貫輸送。独からブレスト経由で初
ロシアの複合輸送企業FESCOトランスポーテーショングループはこのほど、独国鉄傘下のDBカーゴと共同で、欧州から極東ロシアのウラジオストク港までブロックトレインを運行し、中国まで海上輸送する複合一貫…
トランスロシアエージェンシージャパン、コンテナ不足で緊急チャージ
ロシア船社FESCOの日本総代理店を務めるトランスロシアエージェンシージャパンは2日付BL(船荷証券)適用開始で、日本発極東ロシアおよび極東ロシア経由ロシア・欧州内陸向け輸出貨物を対象に、緊急エキッ…
吉田運送、坂東デポに保税蔵置場
横浜税関によると、海上コンテナのドレージ(陸送)などを手掛ける吉田運送(本社・茨城県坂東市、吉田孝美社長)は、坂東市のインランド(内陸)デポ「坂東コンテナターミナル」で保税蔵置場の許可を取得した。…
阪急阪神エクス、11月輸出重量3%減。欧州32カ月ぶり増
阪急阪神エクスプレスの11月の日本発着航空貨物取り扱い実績は、輸出重量が前年同月比3%減の3850トンと23カ月連続で減少した。アジア向けは前年割れだが、欧州が32カ月ぶりにプラスに転じたほか、米州…
ERINA、新潟で16日にセミナー。ユーラシア横断鉄道物流テーマに
新潟市に本拠を置くシンクタンク、環日本海経済研究所(ERINA)は16日、新潟県、新潟国際貿易ターミナルとの共催で「最新の国際物流事情・ユーラシア大陸横断鉄道物流」をテーマとするセミナーを開催する。…
SGHDグループ、保利佐川物流が成都に新営業所。中国内7カ所目
SGホールディングス(HD)グループの中国法人、保利佐川物流はこのほど成都営業所を開設した。中国国内の同社拠点は7カ所目。SGHDグループで国際物流事業を展開するSGHグローバル・ジャパンが3日発表…