【海運トップに聞く22年度の舵取り】(2)NSユナイテッド海運社長・谷水一雄氏、環境投資へ財務改善前倒す
――2022年3月期通期の連結業績で経常利益266億円、純利益235億円とNSユナイテッド海運として過去最高益を達成した。「長期契約による安定収益と、ドライバルク市況の上昇局面を捉えたフリー船…
乾汽船、外航黒字97億円、今期、上振れ余地も
乾汽船は27日に機関投資家向け決算説明会を開き、今期の外航海運事業の営業利益が前期比19%減の97億円になりそうだと明らかにした。「高騰している市況が年度後半に落ち着く」(乾康之社長)ことが主因。た…
【市況2022】ケープサイズ軟化、航路平均2.8万ドル。FFA下落影響か
鉄鋼原料を輸送する18万重量トン級ケープサイズバルカーのスポット用船市況が下げ足を速めている。26日付の主要航路平均値は日建て2万8840ドルで、1日で4229ドル下落した。ケープ市況は23日付で3…
【国内船主の今】(315)海運大手、米景気を注視。PO不平等条約化、海外オペの言い分
「ドル金利の上昇は米国の住宅や車の購買意欲を落とし、物流の需要を大きく減退させてしまうのではないか」 ■FRBのインフレ抑制 最近、複数の海運幹部が米国の景気動向を気にし始めた。米国経済の需…
【インタビュー 海事弁護士に聞く既存船への影響】TMI総合法律事務所弁護士・長田旬平氏、「EEXI」負担者は誰か
IMO(国際海事機関)は来年1月1日から外航貨物船などの現存船に対してEEXI(燃費性能規制)を適用する。これは現存船に新造船とおおむね同レベルの燃費性能を義務化、あらかじめ主管庁が検査して証書を発…
【MariTech 海事未来図】トラフィグラ、供給網の炭素排出を可視化。パランティアと開発へ
シンガポールの大手資源商社トラフィグラは24日、データ解析などを手掛ける米パランティア・テクノロジーズと、コモディティー(商品)のサプライチェーン上の炭素排出量を算出するプラットフォームを共同で開発…
川崎汽船、新造LNG船竣工。ペトロナス向け
川崎汽船は26日、マレーシア国営石油会社ペトロナスグループ向けの新造LNG(液化天然ガス)船「LAGENDA SURIA」=写真=が中国の滬東中華造船で竣工したと発表した。マレーシア―中国間のLNG…
ダイアナ、ケープサイズ貸船。最長2年3・1万ドルで
ギリシャのバルカー船主ダイアナ・シッピングは23日、ケープサイズ1隻をモナコ船社のクラシック・マリタイムに約1年10カ月―2年、日建て3万1000ドルで定期貸船すると発表した。貸船するのは、2…
日本船主、航空機投資を再開。リース会社保有機、償却財源で
複数の関係者によると、日本船主は欧米などのリース会社が保有する航空機への投資を再開している模様だ。欧米やアジアの航空機リース会社は、航空会社の業績不振やロシアの航空会社へのリース機の「接収」などで業…
【期末決算を読む】(3)川崎汽船、増配で株主還元注力
川崎汽船の2022年3月期の連結経常利益は、6575億円で前の期比7・3倍を計上した。持ち分法適用のオーシャンネットワークエクスプレス(ONE)を中心とするコンテナ船事業で、旺盛な貨物需要、好市況が…
【市況2022】MR型市況、大西洋4.7万ドルに高騰。対ロ制裁、米・アジア―欧 増加
大西洋のプロダクト船市況が高騰している。ウクライナ危機を背景に、欧州がロシア産の石油製品輸入を縮小し、米国やアジアからの軽油調達を活発化。トレード遠距離化が需給を引き締めており、バルチック海運取引所…
【Newsクリップ】商船三井、豪ピルバラ港湾局の訓練参加。ケープ座礁を想定
商船三井は23日、豪西オーストラリア州のピルバラ港湾局が主催する重大海難事故に備えた緊急対応訓練に参加したと発表した。世界最大の鉄鉱石積み出し港ポートヘッドランド沖で鉄鉱石を満載したケープサイズバル…
エクセラレート、FSRUを10年貸船。フィンランド企業に
米国のLNG(液化天然ガス)輸送会社エクセラレート・エナジーは20日、フィンランドの国営企業ガスグリッド・フィンランドとFSRU(浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備)の用船契約を結んだと発表した。契約期…
ゴーラー、FSRUを伊企業に供給。既存LNG船を改造
ノルウェーのLNG(液化天然ガス)船社ゴーラーLNGは18日、イタリアの天然ガス輸送会社スナムにFSRU(浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備)を供給することで合意したと発表した。ゴーラーは既存のL…
GOGL、1―3月期 純利益5倍。ドライ市況上昇で
ノルウェーのドライバルク船大手ゴールデンオーシャングループ(GOGL)の2022年1―3月期決算は、純利益が前年同期比5・3倍の1億2532万ドル(約160億円)に膨らんだ。ドライバルク市況の上昇が…
商船三井ドライ、62型BC 風力推進。大島で24年竣工、エンビバと覚書
商船三井グループで中小型バルカーや多目的船による輸送サービスを手掛ける商船三井ドライバルクは20日、木質バイオマスエネルギー大手の米エンビバと環境負荷の低いばら積み貨物船の導入に関する追加覚書を交わ…
共栄タンカー、近藤専務が社長昇格。6月29日付
共栄タンカーは20日、6月29日付で近藤耕司代表取締役専務=写真=が社長に昇格するトップ人事を内定したと発表した。高田泰社長は代表権のない取締役に就く。このほか役員異動では松下裕史常務取締役が…
ユーロナブ、Fラインと統合に前進。株主総会で監査役承認
ベルギーの原油船大手ユーロナブは19日、同日開催の株主総会で監査役選任をはじめ経営側の提案が全て承認されたと発表した。同社とノルウェー系同業大手フロントラインの統合が実現に向けて大きく前進したことに…