Rightship webiner
 印刷 2022年08月04日デイリー版3面

NCA、今期経常770億円に。上方修正、需給逼迫で運賃上昇

 日本郵船は3日、日本貨物航空(NCA)の2023年3月期(今期)業績見通しを売上高2385億円(前回予想2050億円)、経常利益770億円(同620億円)に上方修正した。輸送重量、輸送量は前回予想から減少を見込むが、需給逼迫(ひっぱく)によるイールド(収入単価)の大幅上昇で運賃が高水準で推移する見通しだ。

 修正後の今期予想は、売上高が前年度比26%増、経常利益が4%増。輸送重量は15%減の38万9000トン、輸送量(RTK)は10%減の24億トンキロを見込む。イールド指数(08年4―6月期が100)は通期で232(前回予想151)と、前年度の164から大幅に上昇する見通しだ。通期の燃料単価は1バレル当たり149ドルと、前年度の87ドルから大幅上昇が見込まれるほか、国際旅客便の復帰などによる需給緩和には一定程度の時間を要するとみている。

 4―6月期の売上高は前年同期比42%増の625億円、経常利益は61%増の246億円。中国のロックダウン(都市封鎖)による上海線の大幅な運休やロシア・ウクライナ情勢を背景に欧州線が減便したが、半導体関連貨物の好調と航空貨物の好況下での長期契約更改などにより運賃水準は期初想定を大きく上回った。

 輸送重量、RTK、ATKはいずれも減少したが、イールド指数は251と、前年同期の139から大きく上昇した。一方、機材の稼働時間(20年4―6月期が100)は104と、前年同期(115)から減少した。