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 印刷 2022年08月02日デイリー版3面

ONE、新造整備など推進。グリーン戦略も、「イニシアチブ」公表

ジェレミー・ニクソン氏
ジェレミー・ニクソン氏

 邦船3社コンテナ船事業統合会社オーシャンネットワークエクスプレス(ONE)は7月29日、世界的な海上コンテナ輸送混乱への対応策や自社の施策を紹介する「ONEイニシアチブ」を公表した。最新鋭の大型コンテナ船発注など投資を加速させるほか、環境対策であるグリーン戦略を最重要経営課題に位置付け、脱炭素化などを推進。デジタル化や運航の効率化をさらに強化し、収益性と安全性をより高めていく方針だ。

 同社のジェレミー・ニクソンCEO(最高経営責任者)は、世界的なインフレや燃料価格の高騰、ロシアによるウクライナ侵攻など不透明な状況について「上半期全体の取扱量にはそれほど影響は見られない」と説明。「急速に変化するサプライチェーンの状況を認識し、変化に対応していくことは、お客さまのニーズに応えていく上で不可欠」と述べ、より環境に配慮した未来への投資や持続可能なサプライチェーンの確保を推進するとした。

 船舶投資では、同社は日本シップヤード(NSY)と現代重工業との間で、各5隻・計10隻の建造契約を締結。2025年に引き渡される予定で、これにより各1万3700TEU以上の積載能力を持つ最新の超大型コンテナ船が船隊に加わることとなる。

 環境への取り組みでは、グリーンサプライチェーンの一環として、シンガポールの港湾運営大手PSAと共同でリーファーコンテナの冷凍ガスの再利用の試みに成功したほか、シンガポールでグリーン・オフィスを新設。

 今後、1万3700TEUを超える新造船でアンモニアやメタノールなどの環境負荷の低い代替燃料やCCS(CO2〈二酸化炭素〉回収・貯留技術)のレディノーテーション(基本設計に対して付与する符号)またはAiP(基本設計に関する承認)の取得を予定する。

 デジタル化への取り組みでは、同社が提供する「eコマース」の全てのサービス機能を一新し、新たな顧客体験を提供するほか、クラウド上に保管された顧客情報を各国のオフィスで共有し、顧客への最適サービスの提供による関係構築強化に活用していく方針だ。