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 印刷 2022年08月01日デイリー版1面

ONE、4―6月期 純利益7300億円。9四半期連続で増益

四半期の利益としては22年1-3月期を上回り、過去最高を更新した
四半期の利益としては22年1-3月期を上回り、過去最高を更新した

 邦船3社のコンテナ船事業統合会社オーシャンネットワークエクスプレス(ONE)の2022年4―6月期決算は、税引き後利益が前年同期に比べて2・15倍の54億9900万ドル(約7300億円)となった。四半期の利益としては22年1―3月期を上回り、過去最高を更新。また、20年4―6月期から9四半期連続で増益が続いている。ウクライナ問題や上海ロックダウン(都市封鎖)の影響はあったものの、世界的なコンテナ貨物需要は堅調に推移。当初、想定していた需要減退も起きなかったため、運賃水準も高止まり、利益を押し上げた。通期の利益額については、今の混乱した状況では合理的な策定は困難として未定とした。

 22年4―6月期の売上高は56%増の90億1900万ドル、EBITDA(金利・税引き・償却前利益)は2倍の58億5900万ドル、EBIT(金利・税引き前利益)は約2・1倍の55億6100万ドル。総積み高は5%減の293万9000TEU、総燃料消費量は15%減の77万3000トンだった。

 前年同期との比較では、燃料油価格の上昇で2億2000万ドル、積み高減で2億4000万ドル、港湾混雑に伴う可変費で1億4000万ドルの減益要因が発生したが、コンテナ運賃上昇による35億7000万ドルの増益要因で全て吸収した。

 コンテナ運賃については短期運賃の高止まりに加え、22年度からの長期契約運賃の改定に伴う効果も大きかった模様。ONEを含めたコンテナ船社は22年度、長期契約運賃の大幅値上げを実現。航路によって上げ幅には差があるものの、年間契約では倍以上になったケースもあるようだ。

 今後のコンテナ船市況の見通しについて、ONEの株主である商船三井は7月30日開催の決算会見で、「秋口ごろ、具体的には10月からの中国・国慶節休みまでは、今の強い輸送需要と運賃水準は維持されるのではないか」(梅村尚常務執行役員)と見通した。

 その上で、第3四半期以降は徐々に運賃水準は軟化していくと想定。商船三井では第4四半期の運賃水準について、「コロナ禍前のレベルまで落ち込むと想定」(梅村氏)し、通期業績見通しを設定したと説明する。