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 印刷 2022年07月20日デイリー版3面

IATA、5月航空貨物、減少幅が縮小。中国のコロナ規制緩和で

 IATA(国際航空運送協会)が公表した5月の航空貨物輸送実績によると、総貨物トンキロ(CTK)は前年同月比8・3%減だった。11%減と落ち込んだ前月に比べマイナス幅が縮小。中国での新型コロナウイルスを封じ込めるための行動規制の緩和が、サプライチェーンの制約を和らげた。供給量はアジア太平洋地域を中心に全地域で拡大し、前年同月を2・7%上回った。

 5月の世界の航空貨物需要は、季節調整済みベースで0・3%増となり、3カ月ぶりにプラスに転じた。ウィリー・ウォルシュ事務局長は「中国でのコロナ規制の緩和により、航空貨物に前向きなニュースが提供される可能性がある」と述べ、特にアジアの生産回復に期待を寄せた。

 一方、貨物需要や世界貿易の先行指標である新規輸出受注は、中国を除く全市場で減少。欧州向け貨物についても、ウクライナ情勢がキャパシティーに引き続き影響を及ぼすとした。

 5月の国際航空貨物需要を地域別で見ると、アジア太平洋は前年同月比6・6%減で、4月(15・8%減)と比較してマイナス幅が大幅に縮小した。ウクライナ情勢とアジアでの製造活動の低下が影響し、欧州は14・6%減だった。

 北米はアジア―北米市場の需要低迷で5・7%減。IATAは「この地域の複数の航空会社が年内に貨物機の納入を受けることになっており、景気の逆風が続かなければ、貨物機が必要とされる路線で滞留する需要に対応することができるはず」としている。

 中東は11・6%減、アフリカは1・5%減。唯一プラスの中南米は13・5%増だった。