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 印刷 2022年06月27日デイリー版1面

船協・池田会長、船員交代ほぼ回復。コロナ前の90%超

池田潤一郎氏
池田潤一郎氏

 日本船主協会の池田潤一郎会長=写真=は24日の通常総会後の会見で、コロナ禍で深刻化した船員交代の停滞について「足元では(コロナ前の)90%超までに回復している」と説明した。その上で「国土交通省などの関係省庁と協力し、円滑な交代に努める」との方針を改めて示した。

 会見では足元の課題や1年間の総括などがテーマに上った。池田会長は課題の一つとして、コロナ禍で深刻化した船員交代の停滞を挙げ、「厳しい時期もあったが、2月ごろから通常の7―8割程度には回復した」と指摘。足元ではほぼコロナ前の水準に戻りつつあることを解説した。その要因として、世界的なワクチン接種の進展や、各国の水際対策の緩和などを挙げた。

 「日本は入国する外国人船員に対して、出国前の一時隔離やPCR検査を今も義務付けているが、以前よりは緩和されている。世界的に一番厳しいのはロックダウン(都市封鎖)などもあり、中国だろう」(池田氏)

 また、ウクライナ危機による海上輸送の影響については、「ロシア発着貨物は制裁もあり、運ぶものがない。一方で、LNG(液化天然ガス)などのエネルギーは顧客の要請に応じ、一部は極東からの輸送で準備をする動きもある」と述べた。

 引き続き、日本政府の方針などを注視し、「船協メンバーの判断材料になる情報を提供する」(同)意向だ。

 コンテナ輸送の需給逼迫(ひっぱく)については「北米西岸での待機隻数は一時100隻を超えていたが、足元では30隻程度に減っている」と説明。ただ、内陸・鉄道輸送は依然厳しいとの見方を示した。