ドローンの利活用の現状-想定される海事業界への影響の考察-
 印刷 2022年06月22日デイリー版3面

IATA見通し、22年貨物量 過去最高。収入6%減。イールド低下へ

 IATA(国際航空運送協会)は20日、2022年の世界の航空貨物量が6840万トンで過去最高になる見通しだと発表した。航空貨物の収入は、前年比6%減の1910億ドルを予想する。イールド(収入単価)は新型コロナウイルス下の20、21年の水準を下回るが、引き続き高いレベルで推移する。

 航空貨物は半導体、EC(電子商取引)などの増加を背景に好調な荷動きが続いている。コンテナ輸送の混乱に伴い、海上貨物を航空便にシフトする動きも出ている。

 貨物収入は前年からわずかに減少するが、コロナ前の19年比で倍増を見込む。航空貨物は通常、旅客機の貨物室(ベリー)とフレーター(貨物専用機)で運ばれるが、コロナ禍で旅客便が激減したことで貨物スペースの需給が逼迫(ひっぱく)し運賃が急騰している。渡航制限の緩和など経済の正常化が進むにつれて、イールドは下落する見通しだ。

 ロシアのウクライナ侵攻による貨物への影響については、ロシアとウクライナの航空会社が得意とする重量貨物に対応するキャパシティーの損失や、ロシア領空の迂回(うかい)による運航コストの上昇が懸念されるとした。

 また中国での「ゼロコロナ政策」について、22年後半以降徐々に規制が緩和されると予想するが、実施が長引けば、世界のサプライチェーンに大打撃を与える可能性があるとした。中国は国内線だけで世界の航空需要の10%を占めている。

■旅客8割まで回復

 22年の航空旅客は38億人と、コロナ前の83%の水準まで回復する見通しだ。渡航制限の緩和に伴い、回復ペースが想定以上に速まっている。旅客収入は前年比2倍超の4980億ドルを予想する。

 旅客・貨物収入の合計は、前年比54%増の7820億ドルを見通す。航空会社による運航便は合計3380万便で、19年(3890万便)の87%の水準まで回復する見通し。最終損益の合計は、97億ドルの赤字と昨年10月予想(116億ドルの赤字)から改善。23年には黒字化に転換する可能性があると予測する。