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 印刷 2022年06月14日デイリー版1面

ECL、燃料節約装置を搭載。邦船初。ESG・脱炭素推進

 自動車船、在来貨物船を運航するイースタン・カーライナー(ECL、本社・東京都)は過去最高益となった2022年3月期に得た資金を基に、ESG(環境・社会・企業統治)戦略、脱炭素経営を推進する。環境対応としてまずは11月に3930台(RT)積み自動車船「ポジティブ・パイオニア」(05年竣工、パナマ船籍)にヤラ・マリンテクノロジーズ(ノルウェー)の燃料節約装置「Fuel Opt」を搭載する。同装置の導入は邦船社で初。入江克行常務取締役は「第1船の搭載効果をモニターしながら、順次基幹船隊への拡大を検討したい」と展望を語る。(2面に関連記事)

 「Fuel Opt」は軸出力計とマスフローメーターを装備した燃料節約装置。船舶の速度と燃料消費量の上限を設定し、航海中の気象海象など外因条件の変化による過剰な燃料消費を抑制し、約3%の燃費削減効果を見込んでいる。

 同装置を搭載することは、燃費節減だけでなく、23年からスタートするEEXI(既存船の燃費性能規制)やCII(燃費実績格付け制度)などの規制対応を強化することにもつながる。

 ECLは同装置の基幹船隊全船への導入を視野に入れている。搭載第1船となる「ポジティブ・パイオニア」での効果検証を経て、他船への拡大の検討を進める。

 同装置の搭載のほか、ECLはEEXIなど国際規制が強化される中で、船主と協力し、減速航行、適切な船隊メンテナンスなどを講じる方針。入江氏は「さまざまな方法を組み合わせ、燃費効率の良い『エコ・ドライブ航海』で省エネ効果を実現し、GHG(温室効果ガス)削減に努める」と強調する。