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 印刷 2022年06月13日デイリー版3面

IATA集計、4月航空貨物11%減。マイナス幅拡大、SC混乱が下押し

 IATA(国際航空運送協会)が公表した4月の航空貨物輸送実績によると、総貨物トンキロ(CTK)は前年同月比11・2%減と2カ月連続で減少した。3月(5・2%減)からマイナス幅が拡大。中国でのロックダウン(都市封鎖)による上海港の機能低下やロシアのウクライナ侵攻によるサプライチェーン(SC)の混乱の長期化で一段の下押し圧力がかかった。

 4月の世界の貨物需要は、新型コロナウイルス禍前の2019年4月と比較して1%減少。米国を除く全ての市場で縮小した。供給量は前年同月を2%下回った。4月は3月と比べてもキャパシティーが若干減少。中国の「ゼロコロナ政策」で労働力不足による欠航が発生したため、アジアが大きく落ち込んだ。またウクライナ情勢で欧州向けの供給量も減少した。

 4月の国際航空貨物需要を地域別で見ると、アジア太平洋は前年同月比15・8%減だった。中国でのロックダウンによる貿易と製造活動の低下が大きく響いた。欧州も14・4%減となり、ウクライナ情勢とアジアでの製造活動の低下が影響した。

 北米は6・6%のマイナス。アジア―北米市場の需要は大幅に減少したが、欧州―北米など他の主要路線が堅調に推移した。中東は11・9%減、アフリカは6・3%減だった。一方、中南米は40・9%増加。同地域の航空会社による新サービスや貨物航空機への追加投資などが寄与した。