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 印刷 2022年06月09日デイリー版3面

JAFA岡本新会長、FW「フェアな対価享受」。仕組み構築へ

会見する岡本会長
会見する岡本会長

 航空貨物運送協会(JAFA)は7日、東京都内で通常総会を開き、2022年度事業計画などを決定した。役員改選では鳥居伸年氏が会長を退任し、新会長に郵船ロジスティクスの岡本宏行副社長が就任。総会後の会見で岡本会長は、「刻一刻と変わる顧客のサプライチェーン(SC)に対し、しっかり提案してサービスに結び付ける。これが『フェアな対価』を享受できる顧客との関係づくりだと理解している。JAFAとしても参加各社が対応できる仕組みづくりを構築する必要がある」と抱負を語った。

 岡本会長は今後の取り組みについて「航空貨物輸送のさらなる発展基盤、業界共通のプラットフォーム構築の観点から、安全・効率・教育を3本柱に積極的な活動を行う」と説明した。

 昨今の物流には、海上コンテナ不足や米国西海岸の港湾混雑による貨物の滞留など課題が多い。中国・上海市では1日にロックダウン(都市封鎖)が解除されたが、正常化には時間がかかる見通しだ。

 こうした中、岡本会長は航空貨物の輸送需要の見通しについて、「引き続き、物流の大動脈である海上貨物の状況が大きなポイントになる」と指摘。その上で「米国の需要は旺盛。上海の港や空港の稼働状況によっては物量が大きく伸びる可能性がある」との見方を示した。

 デジタル化についてはeAWB(電子航空運送状)に加え、eAWB以外の紙情報を電子化する「eフレート」の推進・普及を図る。また航空会社ごとに異なる書類フォーマットの標準化も進める方針。

 SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みでは、資源効率と省エネの促進を図る。航空貨物輸送の梱包・梱包材をテーマとした調査・研究を推進。長期目標を設定する。

 総会では、渡部工次郎・西濃運輸執行役員国際部部長、中谷智・ペガサスグローバルエクスプレス社長、中鼻一博・ケイヒン航空社長が新たに理事・監事に就任した。

 正副会長・常勤役員は次の通り(敬称略)。

 会長・代表理事=岡本宏行(郵船ロジスティクス副社長)▽副会長・代表理事=鳥居伸年(近鉄エクスプレス社長)▽副会長=内田敏朗(日本通運取締役専務執行役員)、恵谷洋(ヤマト運輸専務執行役員)、岡藤正策(阪急阪神エクスプレス会長)▽専務理事=岡部直己▽常務理事・事務局長=宮内祥三