ドローンの利活用の現状-想定される海事業界への影響の考察-
 印刷 2022年05月27日デイリー版2面

IoS―OP、社会課題解決策を創造。海事と異業種でアイデアソン

講義する石澤氏
講義する石澤氏

 IoS(船のインターネット)オープンプラットフォーム(IoS―OP)コンソーシアムは24―25日、「海事×異業種オープンイノベーション・アイデアソン」を開いた。海事産業と他産業が持つ技術やビジネスモデルなどを掛け合わせ、社会課題の解決に向けたアイデアの創出に取り組んだ。第4回の今回は、風力・太陽光・水力発電設備などを載せた「発電てんこもり船」などの新サービスを5チームが創造した。

 Aチームが発表した「発電てんこもり船」は、誰もが自由に電気を好きなだけ使える脱炭素社会実現が目的。陸上と異なり、安定してクリーンエネルギーを提供できる点などが特徴となる。

 同船は、AI(人工知能)などを活用して発電効率の良い場所を探し、移動することが可能。さらに、海水から水素を取り出すことで、水素バンカリング(燃料供給)船としての機能も見込む。

 IoS―OPコンソーシアムの事務局を務めるシップデータセンター(ShipDC)の太田垣由夫・経営アドバイザー(元ジャパンマリンユナイテッド副社長)は、同サービスに対する講評で「非常に広い日本のEEZ(排他的経済水域)ではまだ経済活動があまり行われていない。この船ができれば、海上、海中(漁業など)、海底(資源開発など)と、EEZ内の経済活動が加速されるのではないか」と語った。

 このほか、「NO FOOD WASTE or SAVE THE FOOD(フードロスデータプラットフォーム)」「ShuhariでGO」「グローバルスマートシェアリング養殖」「ドAIもん」の新サービスが発表された。

 同アイデアソンでは、オリジナル教材を使用し、参加者が「ヒトの本性」「社会潮流」「技術」「ビジネス」の4つの視点で考え、それぞれを結合しながら議論を進めた。日本郵船の石澤直孝イノベーション推進グループ長兼NYKデジタルアカデミー学長が講師を務めた。石澤氏は「多様に考えることが新しい価値創造で非常に重要」と参加者に強調した。