印刷 2022年05月19日デイリー版1面

インドネシア―欧州、ドライ貨物4―5割増。露制裁で石炭代替か

 インドネシア積み―欧州揚げのドライ貨物荷動きが増加している。英国の船価鑑定大手ベッセルズ・バリュー(VV)の集計によると、3月は前年同月比5割増、4月は4割増に拡大。ウクライナ侵攻に伴う対ロシア制裁を背景に、欧州各国がロシア炭の代替ソースとして、インドネシア炭の調達を増加させているとみられる。

 インドネシア―欧州間のドライ荷動きデータはVVが船舶トラッキング情報を基に算出した。

 3月は8航海で54万トン強(前年同月比50%増)、4月は7航海で約38万トン(同37%増)の輸送を記録。バルカーの船型はスープラマックス中心に、ケープサイズやカムサマックス、ハンディサイズで輸送されている。

 短距離トレードのロシア―欧州間の荷動きが遠距離のインドネシア―欧州航路に置き換わることは、船腹需給の強力な引き締め要因となる。

 特に、従来は不採算航路だった太平洋―大西洋のバックホール(復航)の押し上げに作用。17日付のスープラマックスのバックホール用船料は日建て3万6550ドルと、大西洋―太平洋のフロントホール(往航)の3万2000ドル台を上回っている。