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 印刷 2022年05月16日デイリー版3面

主要FW5社、4月輸出重量14%減。中国、2―4割減 物流混乱続く

表・グラフ

 航空貨物フォワーダー(FW)主要5社(日本通運、近鉄エクスプレス、郵船ロジスティクス、西日本鉄道、阪急阪神エクスプレス)の4月の日本発輸出航空混載重量は、前年同月比14%減の6万950トンと4カ月連続で減少した。上海市のロックダウン(都市封鎖)によりけん引役の中国で全社が2―4割のマイナスとなった。同国では物流の混乱が続いている。影響が長引けば、物量への下押しが継続する可能性がある。

 輸出重量のランキングでは、西鉄が4位に順位を上げた。

 TC1(米州)は阪急阪神エクスを除く4社でマイナス。自動車関連の荷動きの鈍化、前年同月に好調だった反動減が出た。地域別で見ると域内で最も重量が多い米中西部は、日通と近鉄エクスの上位2社が大幅減、郵船ロジ、西鉄が2割減だった。阪急阪神エクスは2・3倍と拡大した。カナダは上位2社が自動車関連のスポット出荷で約7割増と伸長した。

 TC2(欧州)は近鉄エクス、阪急阪神エクス、西鉄が前年同月プラス、日通、郵船ロジがマイナスだった。ロシアのウクライナ侵攻の影響で日欧間のスペースは減少が続いているが、貨物需要が落ち着いたことなどから影響は限定的にとどまった。

 航空貨物輸送では、海上輸送の混乱の影響で海上貨物を航空輸送にシフトする「船落ち」が続いている。フォワーダーによると、米州、欧州向けの長距離輸送では航空から海上に輸送モードを切り替える動きも出ているようだ。

 TC3(アジア)は近鉄エクスを除く4社で減少した。東アジアは中国がロックダウンに伴う貨物便のフライトキャンセルなどで全社がマイナス。香港は日通と西鉄が2割減、近鉄エクス、阪急阪神エクスもマイナスだった。郵船ロジは1割増。

 東南アジアでは荷動きが上向いており、シンガポールでは半導体や電子部品関連の好調で日通、近鉄エクス、郵船ロジ、阪急阪神エクスの4社がプラスとなった。

 輸入件数は全社がマイナスとなり、前年同月比10%減の9万2087件と2カ月連続で減少した。