印刷 2022年05月13日デイリー版1面

NXHD、1―3月期経常32%増。海外事業けん引、通期を上方修正

 NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)が12日に発表した2022年1―3月期経常利益は、前年同期(12カ月換算ベース、以下同)比32%増の361億円だった。国際貨物の輸送需要が伸長し、各セグメントともおおむね好調に推移。特に海外事業が業績をけん引した。これに伴い、1―6月期、22年12月期(通期)業績予想を上方修正した。

 1―3月期の売上高は12%増の6431億円、営業利益は26%増の358億円。純利益は76%増の213億円だった。海外売上高は43%増の2026億円、営業利益は47%増の140億円に拡大し、海外売上高比率は31・5%に上昇した。

 フォワーディングの取扱量は海上貨物が3%増の19万TEU、航空貨物が1%増の24万トン。個別の日本発航空輸出事業の粗利は6・2ポイント下落し28・7%となった。

 地域別のセグメントを見ると、日本は9%増収、営業利益25%増の209億円。フォワーディング事業が堅調に推移した上、退職給付引当金過年度差異額の修正などもあり増益だった。

 米州は42%増収、営業利益70%増の21億円。海上輸送では港湾、鉄道ターミナルの混雑により、各地への転送需要が増加した。固定費圧縮効果も利益を押し上げた。

 欧州は49%増収、営業利益71%増の22億円、南アジア・オセアニアは56%増収、営業利益79%増の66億円といずれも大幅な増収増益。欧州ではウクライナ問題の影響により、日本との間のチャーター輸送を実施した。南アジア・オセアニアでは仕入れ運賃の高騰に対して、コスト管理の強化が奏功した。

 東アジアは昨年のスポット案件の反動減が響いて28%増収、営業利益7%減の30億円だった。

 通期業績予想は売上高2兆5500億円(前回発表値2兆3600億円)、営業利益1100億円(同1000億円)、経常利益1120億円(同1030億円)、純利益1160億円(同1110億円)。日本国内事業の伸長や為替差益も寄与する。