Rightship webiner
 印刷 2022年05月12日デイリー版1面

日港協・久保会長、女性が働きやすい港づくり必要

久保昌三氏
久保昌三氏

 日本港運協会の久保昌三会長=写真=は11日、東京都内で会見し、海上輸送を中心とした世界的なサプライチェーン混乱が続く現状について「いずれは港湾混雑も改善し、通常に戻っていくのではないか」と述べた。一方、正常化すれば世界的な港湾間の競争が再び激しくなるのではとの認識を示し、「日本として世界から見て使い勝手の良い、評価される港にならないといけない」と語った。そのためには脱炭素化など環境に配慮した港づくりのほか、「女性活用が重要になる」と強調。女性にとって働きやすい港づくりが必要との認識を示した。

 港湾を取り巻く一般情勢については、ロシアによるウクライナ侵攻や資源価格の上昇などもあり、「エコノミストなどの予測では、世界経済は長期的に縮小していくとみているようだ」と語る。他方、船社は足元の輸送需要は好調が続くと認識しており、短期的には「いまの活況はしばらく続いていくのでは」と語った。

 日本の港湾を「使い勝手の良い港」にするための施策としては、脱炭素化やSDGs(持続可能な開発目標)に基づく施策が重要になると述べ、特に女性にとって働きやすい港湾現場づくりが重要と強調。「港湾の現場はまだまだ男性中心だが、女性がもっと進出できるような環境整備は必要になる」と述べた。

 日港協は昨年、ESG(環境・社会・企業統治)・SDGs対策委員会を設置しており、これらの諸課題に向けた取り組みを加速していく方針。

 港湾労働者不足に対応するため現在、国土交通省が策定を進めているアクションプランについては「間もなく出てくるだろうが、これについては期待している」と語った。