印刷 2022年05月12日デイリー版4面

ハパックロイド、全コンテナ遠隔監視。機器搭載、300万TEUをIoTで

遠隔監視機器を搭載し、可視化サービスを提供する
遠隔監視機器を搭載し、可視化サービスを提供する

 独コンテナ船社ハパックロイドは運用する全コンテナに、リアルタイムで遠隔監視する機器を搭載する。同社は2019年、リーファーコンテナに電子機器を搭載し、IoT(モノのインターネット)技術を駆使した可視化サービス「ハパックロイドLIVE」の提供を開始した。今回運用全コンテナ300万TEUを遠隔監視の対象とすることで、23年までに標準コンテナを利用する全顧客に、ハパックロイドLIVEを提供する予定だ。

 4月26日、ハパックロイドが発表した。同社は今後、主要顧客と協議し、フィードバックを得ながらサービスを拡大していくとしている。

 ハパックロイドのマクシミリアン・ロスコフCOO(最高執行責任者)は「輸送遅延などを早期に確認し、顧客に自動的に通知できるため、対策が取りやすい。今回のリアルタイム監視の取り組みが、顧客のメリットになるだけでなく、業界のゲームチェンジャーになると確信している」と語った。

 コンテナに搭載する機器は、低電力、長時間利用、高頻度データ通信に適した技術を採用。GPS(衛星利用測位システム)で位置情報を確認し、温度や衝撃なども記録する。今後、ブルートゥース通信を使ったセンサーも追加する予定。

 電子機器は今夏以降、スイス・ネクシオット、米オーブコムから順次調達する。本船、船員の安全を確保するため、同機器は欧州の防爆基準ATEXゾーン2の認証取得済みだ。