印刷 2021年12月23日デイリー版1面

マースク、香港LFロジを買収、EC物流機能など強化

 コンテナ船最大手マースクは22日、香港のコントラクトロジスティクス(CL、物流一括受託)大手、LFロジスティクスを買収することで合意したと発表した。マースクはオムニチャンネルフルフィルメント(複数販売ルートでの受注から配送までの一連の業務)、EC(電子商取引)などでのLFロジの機能を評価しており、双方の顧客に、もう一方のサービスも販売する「クロスセリング」による相乗効果を狙う。買収額は36億ドル(約4100億円)。

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 マースクのソーレン・スコウCEO(最高経営責任者)は「デジタル化され、必要なアセットに支えられたロジスティクスソリューションを提供できる、コンテナ物流のグローバルインテグレーターとなるための戦略的布石だ」とコメントした。

 LFロジは香港大手商社利豊(Li&Fung、出資比率78・3%)と、シンガポール政府系ファンド、テマセク(21・7%)の合弁会社。国内物流(ICL)と国際輸送管理(GFM)の2事業を中核とする。

 マースクはLFロジを買収することで、倉庫229拠点・270万平方メートルを新たにグループに加え、運営倉庫面積を950万平方メートルまで拡大する。また、利豊とは、ロジスティクス機能強化に向けた戦略的提携を締結する予定だ。

 LFロジはフォワーディングでも大手で、米物流サイトのトランスポートトピックスによると、20年の海上フォワーディング取扱量は20万TEUで、世界28位だった。

 コンテナ船業界では、好業績を背景に、非海運分野への投資が目立つ。マースクはLFロジ買収に先立ち、独フォワーダー、セネターインターナショナルなども買収している。