最新版_2022年の海上コンテナ輸送(満員御礼)
 印刷 2021年12月20日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】商船三井・JRCS、AIで見張り業務支援。物体認識技術を検証

インフォシアナス コマンドの画面
インフォシアナス コマンドの画面

 商船三井とJRCSは17日、両社の知見・技術を駆使し、航行中の見張り業務支援のため、「AI(人工知能)による物体認識技術」の活用可能性を調査すると発表した。JRCS独自開発のコンピュータービジョン(物体認識)技術を用いた製品「インフォシアナス コマンド」を商船三井の船舶に搭載し、既存の航海計器では感知できない物標などの物体認識の技術的検証、操船支援に対する有効性を検証する。

 インフォシアナス コマンドは、カメラからのライブ映像を基に、海上の物体を検知して画面表示する。具体的には、AIS(自動船舶識別装置)を搭載していない船舶やブイ、漂流物などが想定される。

 また、映像から得られる付加情報として物体の種別、自船との距離、相対速度も表示する。

 今回の検証では、乗組員の心理的負担が特に大きい夜間や視認性の低い環境での有効性を確認する。自律運航の「認知」の部分にも活用できるよう、他船の位置・進行方向・速力と自船からの距離の推定も行う。

 この検証で得られた結果を製品開発に反映させ、さらなる操船支援、船舶の安全運航を目指す。

 船舶の安全運航を巡っては、乗組員の見張りが、重要な要素である一方で、既存の航海計器では感知できない物標も多く存在。そのため、乗組員らは緊張状態の中で見張りを行っており、彼らの心理的負担の軽減とさらなる安全性の向上が求められていた。