印刷 2021年12月07日デイリー版4面

東京流通センタ ー、都心最大級のマルチ型着工。物流ビル新A棟、23年8月末竣工

物流ビル新A棟(完成予想図)
物流ビル新A棟(完成予想図)
物流テックショールーム「TRC LODGE」
物流テックショールーム「TRC LODGE」

 東京流通センター(TRC、東京都大田区平和島)は1日、同社敷地内で「物流ビル新A棟」(延べ床面積20万5000平方メートル)の新築工事に着手した。都心湾岸部に立地するマルチテナント型(複数企業向け)施設では最大級の規模。多様なニーズに対応できるよう、施設の一部には都心エリアで最小級の小割区画も取り入れた。2023年8月末に竣工予定。

 TRCは物流施設の再開発を進めており、物流ビル新A棟は、その第2弾になる。第1弾の物流ビルB棟(延べ床面積17万1000平方メートル)は17年6月に竣工し、現在まで満床で稼働中。

 物流ビル新A棟は、東京港、横浜港、羽田空港に近接し、首都高速平和島インターチェンジ(IC)約1キロメートルと、アクセス良好な地に立地する。

 建物は地上6階建て。このうち1―3階は標準区画1440平方メートルの小割区画とし、最小区画が480平方メートルと都心エリアでは最小面積帯で利用できる。TRCでは、「大型物流施設のメリットである免震構造、充実した共用部と管理体制、BCP(事業継続計画)対応を享受しながら、事業ステージに応じた無駄の無い拠点構築ができる」とする。

 区画面積に応じた豊富な電源容量、給排水・給排気対応を備えており、倉庫だけでなく、オフィスやショールーム、メンテナンス拠点など複合的な用途にも適している。

 屋上駐車場の収容能力は都心物流施設として最大級の約400台(乗用車160台、大型車80台など)。敷地内には飲食店、医療機関、コンビニなどサービス施設も充実する。

■29物件の運営受託

 東京流通センターは大型物流施設の運営を目的に1967年に設立された。平和島で運営中の物流施設は4棟(延べ床面積40万平方メートル)。16年8月に三菱地所の連結子会社となった。

 平和島ではオフィスビル(延べ床面積6万6000平方メートル)、展示場(2棟、延べ床面積1万900平方メートル)も運営する。20年10月からオフィスビル・センタービル9階で、物流テックショールーム「TRC LODGE」の運営を開始し、ロボティクスやAI(人工知能)などさまざまな物流テック企業と連携する。

 17年10月には、自社保有以外の物流施設の運営管理受託を開始。21年10月末時点で受託物件数29物件・延べ床面積は約107万2300平方メートルに及ぶ。