最新版_2022年の海上コンテナ輸送(満員御礼)
 印刷 2021年12月02日デイリー版3面

デロイトトーマツ、原産品判定で新ツール、法令順守強化を支援

 コンサルティング大手デロイトトーマツグループは自由貿易協定(FTA)・経済連携協定(EPA)などの利用促進へ、原産品判定ソリューション「Global Trade Optimization」を開発し、2日から実証を開始する。新ツールでは、協定ごとに異なる原産地規則の確認や原産品判定、原産地証明の発行が可能になる。証明書の期限切れなどでアラートを出す機能も備え、企業の検認対応、コンプライアンス(法令順守)体制の強化を支援する。

 Global Trade Optimizationでは、協定ごとの品目別規則をマスター化(データベース化)して保持し、企業が保有する品目・BOM(部品表)、原価・販価データと連携することで、大量の原産品判定を一括して処理。取引と結び付けて管理ができる。さらに、判定結果のデータ管理による証跡保管や、一定期間の追跡が可能となる。製品の構成品変更時や、各種証明書の有効期限切れの際にはアラートを出す機能があり、検認対応などコンプライアンス体制の強化が図れる。

 RCEP(東アジアの地域包括的な経済連携)の発効が2022年1月に決まるなど、世界の経済連携が拡大し、企業にとっては関税メリットを享受する機会が増えている。一方、各協定への対応など通商環境が複雑化し、企業がこれら協定を適切に活用するのが難しい。特に近年発効した協定では、自己証明制度が採用され、企業自身の原産品判定、証跡管理の責任が増大。各国税関当局の検認も厳しくなってきている。

 デロイトトーマツグループは今回の新ツールをはじめ、輸出入業務やFTAの戦略的活用を支援するデジタルツールを拡充しており、これらツールを併用することで、最適なFTA活用を支援する。

 HSコード(輸出入統計品目番号)検索エンジン「Trade Search」は、通関時や、製造業での原産品判定に必要なHSコード採番を正確、効率的に行うための各種機能を有する。また、品目分類自動化・効率化ツール「Trade Classifier」では、多品目の輸出入を行う製造業向けにAI(人工知能)を活用し、各国固有のHSコードを含めて効率的な分類を行い、グローバルで標準化・可視化を実現する。

 通商課題解決支援ツール「Trade Compass」では、輸出入国・品目など企業のサプライチェーン情報に基づき、FTA活用可能性と関税コスト削減のシミュレーションを行うことができる。