印刷 2021年11月08日デイリー版3面

北九州港、長期構想検討委が初会合。港湾計画改定に向け

 北九州市は2日、同市内で北九州港港湾計画の改定に向けた「北九州港長期構想検討委員会」の初回会合を開催した。会合では、北九州市・港の現況確認を踏まえ、既定長期構想の総括、同港の課題確認を行い、目指すべき方向性について検討。今後、方向性案を基に取り組み方針や具体施策などを検討し、来秋をめどに長期構想案を取りまとめる方針だ。

 北九州市では2011年5月、北九州港のおおむね20―30年後の将来の姿や、それを実現するための施策の方向性を示した「北九州港長期構想」を策定。12年1月には「北九州港港湾計画」を改定した。

 しかし近年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大や50年カーボンニュートラルの実現、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展など、社会経済情勢が大きく変化する中、同港での課題も顕在化。「北九州港港湾計画」の改定に向け、新たな「北九州港長期構想」の検討に着手した。

 会合で示された同港の課題では、コンテナ船が大型化する中、月130便の外貿定期コンテナ航路が就航する太刀浦コンテナターミナル(CT)で水深不足による抜港が懸念されるほか、背後で貨物を取り扱う倉庫・上屋を建てる用地不足などを指摘。

 また、CT間で荷役機械の相互利用ができないことなどにより、ピーク時にゲート前の渋滞発生や、バンプール・シャーシプールが分散し、コンテナの回送や管理に係るコストの発生などを挙げた。

 その上で、物流・産業▽環境・エネルギー▽人流・賑(にぎ)わい▽防災・危機管理―の4つの側面から北九州港の目指すべき方向性(案)を提示。「物流・産業」では、東アジア・東南アジア地域との高頻度の直航サービスを有する次世代高規格CT形成などを盛り込んだ。また、「環境・エネルギー」では洋上風力による再生可能エネルギーの供給拠点の形成などを盛り込む。

 来春開催を予定する第2回会合では、同案を基に取り組み方針や具体施策、ゾーニングなどについて検討していく。