ロシア鉄道回廊の可能性 -日本発欧州向けの新ルートへ-
 印刷 2021年11月04日デイリー版1面

MariTech 海事未来図】川崎汽船、AIで操船者支援。システム共同開発、日本無線・YDKと

操船情報表示イメージ図
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 川崎汽船の自動運航船の実現に向けた取り組みが加速する。同社は2日、日本無線、YDKテクノロジーズと共にAI(人工知能)などの先進技術を活用した統合操船者支援システムの共同研究開発契約を締結したと発表した。3社の知見・技術を融合し、船舶の衝突・座礁などの重大海難事故を防止し、将来の自動運航船につながるシステムとする方針。2023年4月以降、船上実証実験を実施し、本格的な社会実装を目指す。

 今回の研究開発では、従来の操船者による状況認識から最終的な操船に至るまでの各プロセスで、3社の知見・技術に加えて、富士通、次世代型の航海ソリューションを提供するグローク・テクノロジーズ、VR(仮想現実)技術に定評のあるフォーラムエイトなどの先進技術を活用する。

 具体的には、グローク・テクノロジーズのカメラ・AI画像認識、日本無線のセンサーフュージョンとルート生成、富士通のAI衝突リスク危険判断、YDKの操舵機・推進機器制御など。

 23年4月からは内外航を問わず、さまざまな航路や船種で船上実証実験を実施する。その上で、本格的な社会実装を図っていく。

 川崎汽船、日本無線、YDKは「操船者への高度化支援と負担軽減の実現による船舶運航のさらなる安全性向上、将来の自動運航船の実現に向けた開発を継続する」としている。

 川崎汽船にとって、今回の研究開発は、同社が取り組む航海系・機関系の自動運航を目指す乗組員支援システム開発の一環でもある。