ロシア鉄道回廊の可能性 -日本発欧州向けの新ルートへ-
 印刷 2021年10月28日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】川崎汽船、自動車船の荷役品質向上へ。日本IBMと実証実験

AIカメラによる監視のイメージ
AIカメラによる監視のイメージ

 川崎汽船は27日、日本IBMと協力し、自動車船荷役作業の安全品質向上を目的に、IoT(モノのインターネット)機器やAI(人工知能)を活用した実証実験を実施したと発表した。船内でのスピード違反やヒヤリハットの発生状況などを可視化することで、安全管理を強化し作業品質の向上を図る。

 今回の実証実験は自動車船内での車両の走行情報、車両や作業員の位置情報、作業員のバイタル情報などを収集・分析し、荷役作業の安全管理を強化することが狙い。

 具体的には、船内に位置情報センサー、監視カメラ、スピード測定器を設置してデータを収集・分析。AIによる画像認識技術で、自動車と作業員を見分け、接近状況も確認した。さらに、ミツフジ製のウエアラブルデバイスから心拍データを取得し、作業員のストレスをアルゴリズムを用いて解析した。

 収集した各種データの分析には、日本IBMのIBMクラウドを活用。車両の走行スピード抑制、作業員と車両の接触防止、車両の追突防止などを検証した。

 川崎汽船は船内・船陸間の通信設備を大幅に増強した次世代型環境対応自動車船「CENTURY HIGHWAY GREEN」を竣工させるなど、通信インフラの強化に積極的に取り組んでいる。今回の実証実験の結果を踏まえ、実装に向けたさらなる検証を進めていく考えだ。