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 印刷 2021年10月25日デイリー版3面

パナソニック、「自律的SC」めざす。ブルーヨンダーと協業を強化、来年1月事業計画策定

意見交換会は東京都内で行われ、オンラインでも配信された
意見交換会は東京都内で行われ、オンラインでも配信された

 パナソニックは9月に買収したサプライチェーン(SC)・ソフトウエアの世界的大手ブルーヨンダーとの協業を強化し、SC領域で攻勢を強める。画像認識などのセンシング技術などとブルーヨンダーのソフトウエアを組み合わせ、エンド・ツー・エンドのサプライチェーンの見える化とSCのプロセスの自動化・自律化を目指す。来年1月に基本事業計画を策定し、ソリューションの開発など具体的な戦略を実行に移す。

 22日、パナソニックの樋口泰行代表取締役専務執行役員(コネクティッドソリューションズ社=CNS社長)は報道各社との意見交換会で、「当社の技術とブルーヨンダーのソフトにより、強力にビジネスを進めることが可能になる」と強調した。

 両社が目指すのは、「オートノマス(自律的な)サプライチェーン」の実現だという。パナソニックの技術で収集した現場のデータと外部データをブルーヨンダーのクラウド型のソフトウエアに集約。AI(人工知能)でリアルタイムの状況を分析し、現場に指示を出していくことでSCを最適化する。

 ブルーヨンダーの2020年の売上高は11億ドル(約1300億円)。SaaS(クラウド経由のソフトウエア提供)の年間経常収益は5億ドル。世界で製造業や小売業など3100社の顧客を持つ。

 新型コロナウイルス禍によるSCの混乱もあり、SC領域のシステムに対するニーズは高まっている。ブルーヨンダーのギリッシュ・リッシCEO(最高経営責任者)は「EC(電子商取引)の急増や3月のスエズ運河座礁事故時など、顧客は当社のソフトウエアでSCを可視化しコロナ禍の困難を打破できた」と話した。

 パナソニックとブルーヨンダーは19年に協業を始め、日本での合弁事業も開始。パナソニックは昨年、ブルーヨンダーに20%を出資し、今年9月に同社の株式の残り80%を71億ドルで取得した。