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 印刷 2021年10月22日デイリー版2面

日本財団、先進船舶開発など支援。中小造船業 緊急支援事業決定

 日本財団はこのほど、中小造船業緊急支援策(先進船舶の開発・実証助成プログラム)で、支援事業(第1回)を決定した。環境負荷低減、省人化、革新的建造手法の3つのテーマに分けて、事業者がコンソーシアムで取り組む事業を支援するもので、脱炭素化・自動操船システム開発など11件が選ばれた。

 日本財団では、中小造船に対し、先進性の高い船舶の開発支援に加え、政府が進める2050年カーボンニュートラルや、働き手不足など中長期的に直面する大きな課題への対応に向けた検討を促進させることを目指す。

 支援の対象事業者は、日本中小型造船工業会、地方小型船舶工業会のいずれかに加入しており、原則として直近年度での確定決算の総売上額における舶用比率が原則として10%以上あること。すでに建造実績のある同種の仕様を有する船舶よりも燃費性能、環境性能、省力化などに優れた商品である船舶や船型を開発する事業などを資金的に補助する。具体的には施設費(実験施設借り上げなど)、機械装置費(実験設備の購入など)、工具器具備品費(研究に直接必要な備品などの購入費)など。期間は最長2年間となる。

 第2回は、12月15日から来年1月14日まで申請を受け付け、結果通知は22年3月中旬以降となる。

 今回決定した11事業は以下の通り。

 「システムインテグレーションによる日本版オフショア支援船(OSV)開発プロジェクト」(分類・革新的建造手法、事業者・神例造船)▽「環境性能に優れるばら積み貨物船の開発・実証」(分類・環境負荷低減、事業者・岩城造船)▽「小型ケミカルタンカーにおける環境負荷低減対応の船型開発および機関室最適化設計」(分類・環境負荷低減、事業者・臼杵造船所)

 「中型ケミカルタンカーにおける環境負荷低減型先進船群の開発」(分類・革新的建造手法、事業者・村上秀造船)▽「中型ケミカルタンカーにおける新環境規制適合船舶の開発」(分類・環境負荷低減、事業者・北日本造船)▽「省エネルギー船型を有するガス燃料小型LPG(液化石油ガス)運搬船の開発」(分類・革新的建造手法、事業者・旭洋造船)▽「環境負荷低減に貢献する中型ケミカルタンカーの開発」(分類・環境負荷低減、事業者・浅川造船)

 「環境負荷低減中型LPG船の新規開発」(分類・環境負荷低減、事業者・下ノ江造船)▽「新型旅客船における脱炭素化システムおよび自動操船システムの開発」(分類・省人化、事業者・ツネイシクラフト&ファシリティーズ)▽「貨物倉に自動洗浄装置を装備する船舶の開発」(分類・省人化、事業者・本田重工業)▽「ケミカルタンカーの荷役と運航における省力化と安全性向上のためのデジタル遠隔操作システム搭載船舶の開発」(分類・省人化、事業者・本瓦造船)