印刷 2021年10月15日デイリー版2面

OKI、全周監視で新システム。フライングビュー、自動運航への適用も

フライングビューを紹介する坪井専務(左)と浜口センター長
フライングビューを紹介する坪井専務(左)と浜口センター長

 OKIは14日、リアルタイムリモートモニタリングシステム「フライングビュー」の販売を開始したと発表した。移動体の周囲360度を遠隔監視できるシステムで、船舶の自動運航などへの適用が期待される。OKIソリューションシステム事業本部の浜口雅春DX(デジタルトランスフォーメーション)事業推進センター長は「船舶、特殊車両、バス、建機から搭載を始めていき、ゆくゆくは自律サービスロボットまで運用を拡大していきたい」と述べた。

 「フライングビュー」はAI(人工知能)エッジコンピューター「AE2100」をプラットフォームとし、これに4台の魚眼カメラ映像と俯瞰(ふかん)映像を合成する機能を組み込み、ワイヤレスLANもしくはLTE網に接続する無線部で構成されている。

 魚眼カメラから得た映像をおわん状に合成(スティッチング)し、上空から俯瞰視したような仮想視点での広域エリア映像をモニター上に表示。俯瞰映像の視点は、スワイプ操作などにより、自身と周囲の状況を自由にリアルタイムに把握できる。

 船舶では海上技術安全研究所の小型実験船「神峰」にフライングビューを搭載し、東京都三鷹市の海技研構内に設置されたコックピットをモバイル回線(4G)で結び、フライングビューからの周辺映像をコックピットで確認しながら、遠隔監視・遠隔操船を実施するプロジェクトが進行している。

 OKIの坪井正志取締役専務執行役員ソリューションシステム事業本部長は「他社に全くないイノベーティブな商品」と説明。製品のポイントとしては、「人の目とAIの目で見たい物を逃さない。国際規格であるイノベーション・マネジメントシステム(ISO56002)に基づいたプロセスを駆使して開発した」ことを上げた。

 同社は12月にワイヤレスLAN版、2022年3月にLTE版を発売し、25年までに累計20億円の売り上げを目指す。