印刷 2021年10月14日デイリー版2面

MPA、星港籍 11月から新制度。DX推進船など優遇

 シンガポール海事港湾庁(MPA)は、シンガポール籍船でデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、サイバーセキュリティー対策や船員の福祉など持続可能な海運を追求するソリューションを組み込んだ船舶を評価する制度「SRS(シンガポール・レジストリーズ・シップ)ノーテーション・イニシアチブ」の運用を11月から開始する。認定された船舶には、2022年から税制の優遇措置などが適用される。

 新評価制度は、8日のSRSフォーラムで同国のチー・ホン・タット運輸相が発表した。MPAは「このような認定システムを導入する船籍は世界初」としている。

 同制度はシンガポール籍船を「スマート」「サイバー」「ウエルフェア(福祉)」「グリーン」の4つの切り口で評価する。「スマート」では、自動化や高度なモニタリング、遠隔検査など船上での操船の安全性と効率を高める技術を採用した船舶を認定する。

 「サイバー」では高度なサイバーセキュリティー対策を採用する船舶が、「福祉」では船員の生活の質向上につながる福祉設備を備える船舶がそれぞれ対象になる。

 「グリーン」では、炭素排出量削減に資するソリューションを実装した船舶を認定する。

 シンガポール籍船の登録規模は4000隻超、9300万総トンに上る。