印刷 2021年09月28日デイリー版1面

MariTech 海事未来図】気象協会・アイディア、DXで経済運航支援。年度内 10社導入めざす

丸三海運の「島風」へのシステム導入の様子
丸三海運の「島風」へのシステム導入の様子

 日本気象協会と船舶動静共有システムの開発などを手掛けるアイディア(東京都渋谷区)は27日、海事産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することで合意したと発表した。日本気象協会の最適航海計画支援サービス「POLARIS Navigation」(ポラリスナビゲーション)とアイディアの運航管理プラットフォーム「Aisea PRO(アイシアプロ)」の拡販を目指す。今年度内に10社の導入を目指す。

 日本気象協会とアイディアは7月に、両社のサービスを連携。ポラリスナビゲーションの気象海象情報と最適航路をアイシアプロの「船舶動静情報マップ」に取り込むことが可能になった。

 これにより陸上管理者に気象情報と自社船の動静情報をリアルタイムに提供し、船陸間のコミュニケーションを円滑化し安全航行を実現。また、最適航路データと実航海データを蓄積し燃費削減効果を評価することで、経済運航を実現する。

 同サービスは7月、丸三海運(大阪市)が大阪―沖縄航路に投入した新造内航貨物船「島風」に採用された。安全運航や省エネ運航を見据えた航路計画や燃費検証などの評価に活用されている。

 日本気象協会が提供するポラリスナビゲーションは、高精度の気象海象予測情報と対象船舶の推進性能推定結果を用いて、燃料消費量が最小となる最適航路を計算する。特に日本南岸の黒潮の利用による効果は大きく、平均5%の燃費削減効果を実証している。

 アイディアのアイシアプロと連携することで、陸上での運航状況の可視化や船陸間の情報共有が可能になる。