印刷 2021年09月22日デイリー版1面

商船三井、積み付け 数理最適化。自動車船で運用開始。計画作成40%短縮

 商船三井は21日、AI(人工知能)基盤技術の数理最適化を活用した自動車船の「貨物積み付け計画自動作成システム」の本格運用を開始したと発表した。積み付け計画作成時間を40%削減でき、迅速な意思決定や属人性の排除により、顧客への対応スピードと集荷力を向上。荷役効率向上に伴う自動車輸送のGHG(温室効果ガス)排出削減にも寄与する。

 今回の積み付け計画自動作成システムは、5月に運用開始した配船計画支援システムに続く「数理最適化活用プロジェクト」の第2弾となる。

 商船三井は自動車船オペレーターとして世界最大規模の約100隻を運航。近年、自動車メーカーをはじめ顧客の輸送ニーズ・物流パターンの多様化に伴い、積み付け計画が複雑化し、作成時間が長期化する傾向があった。

 商船三井とグループ会社の商船三井システムズは2019年から大阪大学の梅谷俊治教授の協力の下、数理最適化技術を用いた「配船計画支援システム」と「積み付け計画自動作成システム」の開発に取り組んできた。

 現在、第3弾として「スペースマネジメント業務」への数理最適化活用の検討も開始。荷ぞろいや運航スケジュールを踏まえて、自動車船の積載可能数量に対して貨物量をコントロールし、船上スペースの最大限の有効活用を図ろうとしている。