印刷 2021年09月21日デイリー版3面

NEC・OKIなど、SCM自律調整 産学連携。業務フロー、先進技術で検証

 NEC、OKI、豊田通商、東京大学など産学33会員で構成される「自律調整SCMコンソーシアム」がこのほど発足した。サプライチェーン上で日々発生する、企業・組織・個人間での利害・挙動の調整業務を効率化することを目指し、AI(人工知能)など先進技術を活用した調整業務フローの整理と検証、その発展・普及に努める。

(1面参照)

 サプライチェーンでは製造業での製品の納期や数量、価格の調整、物流業での配送条件や価格の調整など、取引相手とのさまざまな調整業務が大量に発生している。これら調整業務は人の手で実施されるが、取引の小ロット化、製品の複雑化・多様化、競争環境の激化などで、より複雑な調整業務を短時間で大量・正確に処理する必要性が高まっている。

 新コンソーシアムでは、代表的な事例に対して、先進技術の活用により劇的な効率化を実現する調整業務フローの整理・検証を行う。

 製造業では予想を超えた製品需要の到来や必要部材の納入遅れへの対応、物流業では突発的な荷送り依頼やトラック到着遅れに対応するための納期・価格などの調整が、代表的な事例となる。

 新コンソーシアムではこれらの事例に対して、業界の商習慣や周辺業務との整合性、不本意な調整への合意が強制されないことなど実用上の要件を満たしながら、自動交渉AI技術などの活用により劇的な効率化を実現するソリューション・アーキテクチャーを開発し、事象実験を行う。

 また、調整メッセージの標準仕様策定と参照実証開発、国際的な標準化団体などへの提言、学術界でのコミュニティー形成なども行う。