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 印刷 2021年09月15日デイリー版2面

三重県鳥羽市、ローカル5G活用で操船支援。12月から実証実験

 【中部】三重県鳥羽市でローカル5G(第5世代移動通信システム)を活用した操船支援などの実証実験が始まる。総務省はこのほど、「2021年度課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」に三重県のケーブルテレビ局ZTVを選定。ZTVはコンソーシアムを組み、12月からローカル5GやAI(人工知能)を活用し、鳥羽商船高等専門学校の練習船「鳥羽丸」に映像や位置情報による操船支援情報を提供するなど、港湾内安全管理に向けた実験を実施する。

 実証実験では、限定地域内に5Gの専用ネットワークを構築するローカル5Gの基地局を鳥羽市池ノ浦湾内に整備。海上の5G電波伝搬状況を測定するとともに、鳥羽丸、艇庫、桟橋などに設置する高精細カメラの映像をローカル5G経由で監視センターまで伝送し、AI解析を行う。

 安全な航行・着岸のため、港湾内を航行中の船舶に対して「港湾内映像およびAIによる船舶位置情報(操船支援ダッシュボード)」と「船舶俯瞰(ふかん)映像(フライングビュー)」を提供するほか、高精細映像プラスAI解析による停泊中船舶の異常の自動検知、船舶の着岸確認・記録を高精細映像プラスAI映像解析で自動化することによる着岸管理業務の労働環境改善など、それぞれの課題解決を図る。

 実証実験にはZTV、鳥羽商船高専、シンクレイヤ、NEC、OKI、ティーブイエスネクスト、アラヤ、地域ワイヤレスジャパン、グレープ・ワン、日本ケーブルテレビ連盟、協同海運、東洋信号通信社、三重県、四日市港管理組合が参加する。

 港湾管理者の三重県や四日市港管理組合はアドバイザーの立場で、港湾で必要な実務面の要素を助言するなどサポート。実用化の可能性について引き続き議論していく。