印刷 2021年09月08日デイリー版1面

ウェザーニューズ、洋上風発支援 新組織。風・波・潮、AIで高解像度予測

新チームは洋上風発に関する全業務を気象面で支援する
新チームは洋上風発に関する全業務を気象面で支援する

 気象情報大手ウェザーニューズ(本社・千葉市)は7日、洋上風力発電向け支援サービスを開発・提供する新組織「洋上エネルギー気象チーム」を立ち上げたと発表した。事業性調査(FS)から工程計画策定、施工・物流、運用・保守点検まで洋上風発に関する全ての業務を気象面で支援。人工知能(AI)を活用し、洋上の風や波、海流を1―2キロメートルのメッシュで予測する、従来比5―10倍の高解像度予測モデルの開発に取り組み、きめ細かいサポートを目指す。

 日本各地で洋上風力発電プロジェクトが活発化する中、ウェザーニューズは同事業に特化した気象情報ニーズが高まっていると判断。今回、専門スタッフによる支援や、より高度なサービス開発を目指し、洋上エネルギー気象チームを新設した。

 新チームは洋上風発のFS段階で、過去数十年の風と波のデータを分析し、事業性の高い発電設備の設置エリアを選定。工程計画の策定段階では、蓄積した気象データベースから統計的に作業可能日数を算出し、月単位での工程計画策定・修正をサポートする。

 施工開始後は、ピンポイントで現場の風や波の予報を提供し、気象リスクの高い時間帯を避けることで作業の安全性を向上。さらに発電設備の建設後は、高解像度予測モデルを用いた発電量予測や作業船の運航可否情報を提供し、運用や保守点検を支援する。

 現在開発中の高解像度予測モデルは、AI技術により洋上の局地的な風、波、海流の強弱の表現を可能とし、洋上風発に特化したきめ細かいサービスを実現する。

 ウェザーニューズはこれまで洋上風発分野で海運会社向けを中心に、工事機材を積載した船舶への最適航路支援や、電力会社への発電量予測サービスなどを提供してきた実績がある。