印刷 2021年08月12日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】TIS、舶用燃料受発注の電子化支援。豊田通商のバンカーノート

 ITサービスを手掛けるTISインテックグループはこのほど、豊田通商がブロックチェーン(分散型台帳)技術を利用して船舶用燃料の受発注を一元管理するクラウドサービス「BunkerNote(バンカーノート)」を構築するのを支援した。

 「バンカーノート」は船舶用燃料や潤滑油、船用品の受発注、納品実績、請求情報を一元管理する内航船社、燃料サプライヤーなど向けのクラウドサービスになる。

 これまで紙ベースで行われていたものを、改ざんが困難なブロックチェーンを活用して電子化することで、業務効率の改善が見込まれている。

 今年6月にはファーストステップとして、デジタルBDN(船舶燃料の納品受領書)サービスが稼働。今月にはセカンドステップの受発注管理プラットフォームが稼働する予定だ。

 ファーストステップでは、海上での補油業務で行われるBDN紙帳票への署名作業などを電子化し、現場の負担を減らすとともに、BDNに記載されている情報の伝達速度と正確性を向上させている。

 次のステップでは電話やファクス、メールで行われている船会社・燃料サプライヤー間の受発注、条件、請求のやり取りを電子化し、正確性の向上を図り、リアルタイムで各取引の状況が把握できるようになる。

 TISは「バンカーノート」の研究開発で、受発注―納入計画・指示―請求までの業務をブロックチェーン上で契約を自動的に実行する仕組みを構築。船上作業で利用されるタブレットアプリの開発やブロックチェーンネットワークとの通信機能も担当した。