印刷 2021年07月27日デイリー版3面

内外トランスライン、輸入混載を強化。香港・上海発門司向け自社化

 内外トランスライン(NTL)は、海上輸入混載サービスを強化している。6月に香港発門司(北九州港)向け、上海発門司向けの自社混載をそれぞれスタートさせた。DO(デリバリーオーダー)レス手続き依頼のウェブ上での受け付けを開始し、輸入混載貨物の追跡機能を強化するなどデジタル化も推進。顧客の利便性を高めている。輸出混載とともに輸入混載の取り扱いを増やし、一段の成長を目指す。

 海上輸出混載最大手であるNTLだが、輸入混載でも充実したサービス網を構築している。世界各国の主要港から定曜日自社混載を仕立てている。最近は九州向けを強化しており、6月に香港、上海発門司向けを自社便に切り替えた。

 香港発門司向けには博多向けの貨物を同梱し、門司でのデバンニング(開梱)後、博多に横持ちする。上海発については、既存の博多向けとは別に、門司向けに新たに自社混載を始めた。顧客からの反応は上々で、取り扱い実績も伸びており安定したサービスとなっているという。

 ウェブ上でのDOレス手続き依頼の受け付けは、今月開始した。利用者はホームページ(https://www.ntl-naigai.co.jp)経由で、入金連絡と併せて手続きが可能。NTL側は内容確認後DOレス手配をする。

 従来は電子メールまたはファクスで手続き依頼を受け付けていたが、コロナ禍によりリモートワークなどが広がっていることに対応した。NTLによると、海上輸入業界ではこうしたサービスは少なく、自社サービスの付加価値として提供していく考えだ。

 同様に、輸入貨物の追跡サービスでの情報提供項目も拡充した。FCL貨物(フルコンテナ)、混載貨物に対して今まで提供していた本船名、ETA(到着予定)、サレンダー(元地回収)確認、為替換算レートなどに加え、5大港、広島、門司、博多向けの自社混載についてはCFS(コンテナフレイトステーション)でのデバンニング後のフリータイム期間、貨物の出庫日(荷受人の引き取り日)を追加で提供している。

 同社の馬込英司執行役員は「今後も継続して新規航路を開設し、サービス拡大を続けていく」と意欲を示す。自社混載による高品質で安定したサービスとウェブを利用した付加価値サービス、海外の自社拠点および契約代理店、日本の輸出チームなどとの連携により、「コロナ後」の景気回復も見据えて輸入混載貨物の取り込みを図る。

 NTLは2000年代前半から、輸入混載事業を本格化している。