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 印刷 2021年07月21日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】MSC、脱炭素 シェルと提携。燃料転換、水素も検討

 スイス船社MSCは16日、国際海運分野の脱炭素化加速に向け石化メジャーのシェル・インターナショナル・ペトロリアムと協力することで合意したと発表した。このほど長期覚書(MoU)を締結。燃料転換でより大きな役割を果たし、革新的技術・燃料ソリューションの開発・早期導入を進めるとしている。燃料転換では、現時点で最もエミッション(温暖化ガスなどの排出)が少ないLNG(液化天然ガス)の利用拡大に加え、水素やメタノールなどの利用も検討していく。

 両社は今後、既存設備からのエミッションを削減し、長期的なゼロエミッション(実質的な排出量ゼロ)を実現するための持続可能で競争力のある技術開発を計画しているという。

 MSCとシェルは過去10年以上にわたり、バイオ燃料供給や超低硫黄燃料の試験で協力してきた。

 両社は今後、将来のゼロエミッション燃料や、燃料電池などの技術開発・導入で協力し、ゼロカーボン混合燃料コンセプト船の実現を目指す。また、デジタルサービスやプラットフォームを含むエネルギー効率化技術についても協力する。

 両社は水素由来の燃料や、船舶用燃料としてのメタノールの使用などの選択肢も検討する。LNGからバイオLNGや合成燃料に移行することで得られる潜在的利益についても検討を進める。

 また、LNG燃料でのさらなるエミッション削減に向け、メタンスリップ(未燃焼のメタンの漏出)低減技術などにも取り組む。