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 印刷 2021年06月22日デイリー版4面

グローバルインフォ予測、航空貨物市場 27年3768億ドル。配送スピード後押し

 海外の市場調査リポートを企業に販売するグローバルインフォメーションによると、航空貨物市場は2027年に3768億ドル(約41兆7000億円)に達し、CAGR(年平均成長率)が5・6%を記録すると予測される。海上や陸送など他の輸送手段に比べ配送のスピードが速いことなどが、市場の成長を後押しすると想定。ただ、航空貨物輸送の高いコストが市場の成長を妨げるともしている。

 航空貨物市場は19年には2702億ドルだったが、27年には19年比で約4割増に拡大する見通し。クールチェーン技術やロボット工学、自動化システム、AI(人工知能)、ビッグデータなどの利用も増加しており、世界市場の成長を促進すると予想されている。

 航空貨物は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により20年を通して需要が大きく減少した。各国でのロックダウン(都市封鎖)の影響によるサプライチェーンの寸断や国際線の運航停止などを受けて輸送能力が低下。航空会社は航空機の改造やチャーター便の増加などで対応した。

 世界の国際輸送は重量ベースでは99%以上が海上輸送だが、航空輸送は宝石や生鮮品、医薬品、高価な電子機器など軽量で高額なものを中心に利用される。新型コロナワクチンは輸送スピードが速く、温度管理が必要な繊細な貨物の取り扱いに適する航空輸送で運ばれている。