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 印刷 2021年06月18日デイリー版2面

常石造船、業務の自動化を促進。来年度7000時間削減へ

 常石造船は17日、ブループリズムの自動化ソリューション「デジタルワーカー」を本格導入したと発表した。自動化は設計部門から開始し、管理、営業部門などに拡大して、約30の業務プロセスで適用。さらに対象を広げることなどで、来年度は7000時間の業務時間削減を見込む。

 今年1月に就任した奥村幸生社長は、2月の本紙インタビューで「船自体に加え、顧客へ提供する付加価値を高めるため、『業務のデジタル化』で効率化を図る。設計、営業、調達、工場など個々での業務改善はやってきたが、初の全社的な取り組みとして実施する」と語っている。業務のデジタル化で削減したリソースをさらに高度な業務に活用し、顧客への付加価値向上につなげる。

 常石造船は、単純業務の自動化プロジェクトを立ち上げ、多様な検討や設計部門での試験導入を実施した。自動化の効果を確認し、全社的に本格展開する際、改めてツールを選定。運用面での管理機能などを考慮してデジタルワーカーを採用し、今年2月に完全移行を完了した。

 デジタルワーカーは、人と協業して業務を遂行し、業務プロセスを自動化する。AI(人工知能)を活用して能力を拡張することで、複雑化する業務をこなし、膨大な業務量を自律的に管理する。重要な意思決定も行い、より迅速かつ生産的な業務遂行を実現する。

 常石造船ではこのほか、今月7日から設計業務でドリーム・アーツの業務デジタル化クラウドサービス「SmartDB」の本格利用を開始した。

 従来は部分最適が残り、タスク進捗(しんちょく)の管理不備や誤操作によるデータ消失などが発生。SmartDBのワークフロー機能によりタスク進捗が即座に確認可能となり、納期順守への効果などを見込む。これにより年間1万3000時間の作業時間削減を目指す。