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 印刷 2021年06月09日デイリー版3面

中国ユンチューナ、ユニコーン企業に。1億ドル調達。海外ネット構築へ

 国際物流をオンライン上で手配できるプラットフォーム(PF)を運営する中国のスタートアップ企業ユンチューナ(運去哪、上海市)はこのほど、シリーズDの資金調達で1億ドルを調達し、企業価値10億ドル以上の未上場企業「ユニコーン」になったと発表した。今後は海外ネットワークの構築や国際物流での新たなデジタル技術の活用に力を入れる。

 海外ではメキシコ、ブラジル、日本、米国、ベトナム、タイ、シンガポールに加え、今後1―2年間で数十拠点を設置する計画。中国発着ばかりでなく、グローバルな国際物流ネットワークを構築する。技術面ではブロックチェーン(分散型台帳)やビッグデータの活用を強化し、運賃や船腹状況の予測などの新機能を提供する方針。

 ユンチューナは2014年に設立。EC(電子商取引)やビッグデータ、AI(人工知能)のデジタル技術をPFに活用し、さまざまな輸送リソースを接続することで国際物流のオンラインブッキングと貨物追跡などを提供している。利用企業は約2万社に上り、21年の貨物取扱量は70万TEUに達する見込み。

 同社によると、中国の国際物流スタートアップでシリーズDの資金調達を完了したのは初。一度の資金調達額も過去最高だという。米調査会社CBインサイツによると、累計調達額は2億580万ドル。米コーチュー・マネジメントや米DCMベンチャーズ、セコイア・チャイナ、ソースコードキャピタル(源碼資本)や招商局集団、住友商事のコーポレートベンチャーキャピタルなどが出資している。