ゴールドマン・サックス証券ウェビナー
 印刷 2021年04月30日デイリー版4面

上原・近畿地整港湾空港部長、埠頭再編・阪神港DX推進。就任抱負

上原修二港湾空港部長
上原修二港湾空港部長

 【関西】1日付で就任した近畿地方整備局の上原修二港湾空港部長=写真=は26日、神戸地方合同庁舎で着任後初めて本紙などのインタビューに応じた。その中で、今後の阪神港(神戸港、大阪港)での国際コンテナ戦略港湾政策の展開について言及し、「埠頭再編(コンテナターミナルの一体利用)と阪神港のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向け、現場で具現化できるよう尽力したい」と意気込みを語った。

 現職での使命は「政策を現場で具現化すること」を強調。特に阪神港の戦略港湾政策推進へ「埠頭再編とDX推進」を掲げる。

 埠頭再編については、神戸港で現在、ポートアイランド2期にあるコンテナターミナルPC13―17の一体利用計画が進められており、一方でコンテナ輸送の効率化に向けた新・港湾情報システム(CONPAS)導入へPC18で試験運用が実施された。

 「いずれもユーザーの皆さんの立場で取り組む必要がある。神戸、大阪両市や阪神国際港湾会社と協力し、ユーザーの皆さんのご意見を伺いながら、特にCONPASについては試験運用の好結果を踏まえ、大阪港のDICT(夢洲コンテナターミナル)や神戸港のKICT(神戸国際コンテナターミナル、商船港運)などへ広げていくことが重要だ」とユーザー目線での取り組みを強調する。

 併せて、港湾での脱炭素化を目指したCNP(カーボンニュートラルポート)実現にも積極的に取り組む考えで、神戸市で進められている水素サプライチェーン構築事業などを生かし、「事業者の皆さんの理解を得ながら環境整備をしっかりとやっていきたい」と力を込めた。

 同整備局には2011年から約1年間勤務した港湾空港部地域港湾空港調整官以来、約9年ぶりで、前身の第三港湾建設局を含め4度目。「(これまでの勤務で)港湾管理者や民間事業者、職員らお世話になった方が多い。これまでのご縁を生かしつつ、経験・知識をフル活用し、近畿の港湾・空港をさらに発展できるよう貢献したい」と話し、慣れ親しんだ神戸勤務に新たな意欲を示す。

 うえはら・しゅうじ 東大工学部土木学科卒。94(平成6)年に運輸省(現国土交通省)入省。東北地方整備局酒田港湾事務所長、港湾局港湾経済課港湾物流戦略室長(港湾局国際コンテナ戦略港湾政策推進室長併任)、港湾局計画課企画室長などを経て、21年4月から現職。兵庫県出身。50歳。