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 印刷 2021年04月23日デイリー版4面

SFエクスプレス、大型ドローン1000機導入、31年までに。国内配送網 拡大へ

ピピストレルと提携し、大型貨物ドローンの開発を進める
ピピストレルと提携し、大型貨物ドローンの開発を進める

 中国の宅配最大手SFエクスプレス(順豊速運)は中国国内の配送ネットワーク拡大を目指し、2031年までに1000機以上の垂直離着陸(VTOL)機能を備えた大型貨物ドローンを導入する方針であることが分かった。12日、スロベニアの航空機メーカー、ピピストレルが公表した。SFエクスプレスはピピストレルと提携し、大型貨物ドローンの開発を進める。

 ピピストレルが航空機を設計し、SFエクスプレスの子会社で独ミュンヘンを拠点とするアマジリア・アエロスペースが航空機用のデジタル飛行制御などシステム開発を手掛ける。大型貨物ドローンは300キログラム程度の貨物搬送を想定しており、500キロメートルの範囲と6000メートルまでの高度で運ぶことができ、海抜2500メートルまでの垂直飛行と着陸が可能という。

 SFエクスプレスは遠隔地や到達困難な地域でドローンを使用する予定で、リー・ドンチーSFエクスプレス社長兼SF USA社長は「中国ではVTOLドローンが主な配送手段になると考えており、当社だけでも今後10年間で1000機以上が必要になる」とコメントしている。

 実証試験は欧州で行われ、22年には中国の航空当局による航空機の商用利用の許可が期待されている。SFエクスプレスでは23年にも、中国だけでなく同社が進出している他国で、貨物の商業輸送のためにドローンを保有する方針という。