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 印刷 2021年04月15日デイリー版2面

大宇造船海洋、1―3月受注高5倍。VLCCロット成約

 韓国造船大手の大宇造船海洋の1―3月の新造船受注高は18億ドル(約1962億円)と前年同期の約5倍に膨らんだ。累計受注隻数は16隻増の19隻で、船種別内訳はタンカー10隻、LPG(液化石油ガス)船5隻、コンテナ船4隻。タンカー10隻は全てVLCC(大型原油タンカー)で、3月に入りロット受注した。成約は増えているものの、受注残高は1年前と比べマイナスとなった。

 VLCC10隻は、LNG(液化天然ガス)燃料型で、契約金額は1隻当たり9607万ドル。2023年9月30日までに引き渡す。スイス船社アドバンテージタンカーズが4隻、マレーシア海運大手MISCグループのAETが3隻、米船社インターナショナルシーウェイズが3隻をそれぞれ発注。英蘭石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェルが10隻を用船する。

 大宇の3月末時点の受注残高は1年前と比べ13%減の188億ドル。受注残隻数は7隻増の98隻で、船種別内訳はLNG船24隻、コンテナ船21隻、タンカー21隻、LPG船8隻、ドリルシップ(掘削船)4隻、FPU(浮体式石油生産設備)1基、艦艇・その他19隻となっている。

 大宇は、IoT(モノのインターネット)など先端デジタル技術を建造に生かすスマート造船所実現を目指す。8日にはデジタル生産センターを開所したと発表。同センターは、製造中のブロックの位置などをドローン(小型無人機)などでリアルタイムに確認できる「スマート生産管理センター」、試運転中の船舶の状態をリアルタイムで把握できる「スマート試運転センター」で構成する。

 スマート生産管理センターは、大型スクリーンを介して1分ごとに更新される各種生産情報を確認し、問題発生時への迅速な対応を実現。気象など生産に影響を与える不確実性の予測とシミュレーションで、リスクの事前把握などを目指す。

 スマート試運転センターでは、試運転する船舶の機器ごとのパフォーマンス、燃料消費量、問題点などの情報を収集し、リアルタイムの監視、技術支援を行う。