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 印刷 2021年04月14日デイリー版1面

市況2021】ケープ続伸 2.5万ドル超。豪・伯出し活発

 主に鉄鋼原料輸送を担う18万重量トン級ケープサイズバルカー市況が続伸している。足元の主要航路平均値は、日建て2万5000ドル超で新鋭船の損益分岐点をカバーする水準になった。中国の需要が旺盛で豪州、ブラジル出し共に船腹手当てが活発になっている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、船舶の稼働が鈍っていることも船腹需給を引き締めている。

 12日付の英ロンドン市場でケープの主要5航路平均値は前日比2065ドル高の2万5976ドルと6営業日続伸した。

 水域別では、太平洋が3万738ドル、大西洋が2万2175ドルで太平洋がけん引。

 邦船社の担当者は「西豪州出し中国向けの鉄鉱石輸送で、トン当たり11ドル超の高値の成約も出た。ブラジルも雨期も落ち着き出荷が増え、同国資源大手ヴァーレなどによる船腹手当てが活発だ」と語る。

 コロナ禍による各国の水際対策の強化や、デビエーション(航路離脱)の伴う船員交代の浸透で、船舶の稼働が落ちやすい状況にあることも需給バランスを引き締めて市況上昇につながっている模様。

 同担当者は「シッパー(出荷者)の中には、船内感染を恐れ、船員交代を終えたばかりの船の手配を見合わせる動きもある」とし、船舶の稼働が鈍いことを指摘する。