海事アカデミア2021 残席僅か
 印刷 2021年04月07日デイリー版4面

国交省港湾局、AIで異常を数値化。ガントリークレーン。実証実験で確認

 国土交通省港湾局は3月31日、AI(人工知能)を活用した、ガントリークレーンの予防保全的維持管理の実現に向けた実証実験の結果を公表した。ガントリークレーンにセンサーを設置し、取得した振動や温度などのデータをAIで解析することで、異常の程度を数値化できることを確認。技術開発を経て、将来的には、突発的な故障が発生する前にガントリークレーンの点検・修理が可能になるという。

 実証実験は「ヒトを支援するAIターミナル」の実現に向けた取り組みの一環として、2019年度から20年度にかけて実施した。全国7港10基のガントリークレーンの巻き上げ装置のモーターなどに振動や温度などを計測するセンサーを設置し、取得した振動や温度などのデータをAIで解析。ガントリークレーンの異常の程度を数値化することに取り組んできた。

 また、遠隔地からガントリークレーンの状態を把握するため、モバイル回線などを活用することにより、大規模な工事をせずに、ガントリークレーン設置のセンサーで取得したデータを自動的に遠隔地のサーバーに伝送するシステムの開発についても進めてきた。

 今回、AIでの解析で異常の程度の数値化や、遠隔地でのガントリークレーンの状態を把握することが可能であることを確認。これはガントリークレーンの故障・異常の予兆把握に有効で、この新技術を活用することで、ガントリークレーンの予防保全的な維持管理手法を開発することが可能となるという。