海事アカデミア2021 残席僅か
 印刷 2021年04月01日デイリー版2面

国交省、船員災害防止計画を策定。パワハラ防止など重点。新型コロナ感染防止策も

 国土交通省は31日、船員災害の減少を目的とした2021年度「船員災害防止実施計画」を策定したと発表した。中高年齢船員の災害防止対策の推進やパワーハラスメントの防止とメンタルヘルスの確保対策などを重点対策として盛り込んだ。今回、新型コロナウイルスの感染予防対策の項目も加えた。

 実施計画では重点事項として、海中転落・海難による死亡災害防止対策▽漁船の死傷者災害対策▽年齢構成を踏まえた死傷災害・疾病防止対策▽生活習慣病などの疾病防止対策(新型コロナ、インフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症予防対策)▽パワーハラスメントの防止とメンタルヘルスの確保―などを盛り込んだ。

 このほか、安全衛生管理体制の整備のため、船内労働安全衛生マネジメントシステムや船内向け自主改善活動(WIB)の導入を推進するほか、IoT(モノのインターネット)技術を活用した遠隔医療についても検討する。さらに、国の「船員の働き方改革」や「船員の健康確保」に関する取りまとめを受け、適正な労働時間管理や過重労働対策の具体的な方策も検討していく。

 船員災害の減少目標として死傷災害5%減(19年度実績値比)、疾病7%減(同)を掲げる。

 21年度実施計画は船員災害防止活動の促進に関する法律に基づき、第11次船員災害防止基本計画(18―22年度)の一環として策定した。