ロシア鉄道回廊の可能性 -日本発欧州向けの新ルートへ-
 印刷 2021年03月15日デイリー版1面

海員組合、外国籍旅客船の国内運航 特例措置「断固反対」

 全日本海員組合(森田保己組合長)は12日、JR九州高速船(本社・福岡市)の高速旅客船「クイーンビートル」(パナマ籍船)の博多港発着の国内遊覧運航の特例措置(沿岸輸送特許)について、「カボタージュ規制(国内海上輸送の自国籍船限定)堅持の立場から断固反対する」との声明を出した。さらに国土交通省に対しては、特例措置を認めるのではなく「日本籍船化への支援をするべきである」と主張した。(2面に関連記事)

 「クイーンビートル」はパナマ船籍のため国内航路への転用が規制されていたが、コロナ禍でJR九州高速船は事業存続の危機にあり、観光業支援の観点から国交省が特例で運航を認めた。

 これに対して海員組合は、11日に開催された国交省の交通政策審議会海事分科会で森田組合長が、「クイーンビートル」の特例措置について反対する意見を表明。翌日の12日にはこれを声明文として発表した。

 声明文では「沿岸輸送許可を行わないように申し入れを行うとともに、船員部会などにおいても何度も繰り返しカボタージュ規制堅持の立場を主張してきた」と訴えた。

 また、特例措置を認めた国交省の対応について「(パナマ籍船を)日本籍船に船籍変更して運航してはどうか、と促す立場であり、必要があれば日本籍船化への支援をするべき」と強調した。

 さらに「今回は特別な事案としてやむを得ず整理されたとしても、新たな事案が出た時にさまざまな対応をするとすれば、カボタージュ規制は、やがてなし崩し的に形骸化されていく恐れがある」と懸念を示した。