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 印刷 2021年03月03日デイリー版1面

MariTech 海事未来図】豊田通商、内航船 燃料取引デジタル化。リアルタイムに進捗把握

表・グラフ

 豊田通商は2日、2021年6月から内航船の燃料受発注など一元管理するクラウドサービス「BunkerNote(バンカーノート)」の提供を開始すると発表した。燃料発注から受領までオンラインで処理でき、リアルタイムに進捗(しんちょく)状況を把握することも可能。内航海運の燃料取引は電話や手書き納品書の作成などデジタル化が遅れており、今回のサービス開始は業界にとって初の取り組み。また国土交通省では同日付で、本サービスを「先進船舶導入等計画」に認定した。

 バンカーノートはブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用した船舶燃料受発注アプリケーションで、燃料発注から納品確認、請求書発行、受領までの一連の流れをオンラインで処理することが可能となる。これまで必要だった書類の送付や保管、手入力による転記などの作業が不要となり、船舶燃料受発注業務に関する作業時間を大幅に削減することができる。

 さらに同サービスでは、船上での船舶燃料納品書(BDN)作成業務をデジタル化するため、同社のBDNアプリをダウンロードしたタブレット端末を全国の燃料配給船に導入する。BDNのデジタル化をきっかけに燃料配給船がタブレット端末を活用することで、船舶運航管理アプリなどのサービスも導入しやすくなり、船のデータ活用が期待される。

 バンカーノートは内航船主、オペレーター、燃料商社、燃料配給船会社を対象としており、6月からのサービス開始時には13社の参入を見込む。25年3月末までには300社以上のサービス導入を目指していく。

 同サービスについて国交省は、IT技術を活用して安全性や効率性を高めた先進船舶の導入促進を目的に設けた「先進船舶導入等計画」に認定した。内航海運では2例目となる。