印刷 2021年02月15日デイリー版6面

神戸製鋼、高機能抗菌めっき技術、新型コロナウイルス感染力低下に効果

 神戸製鋼所は10日、同社が開発し実用化している高機能抗菌めっき技術「KENIFINE(ケニファイン)」が、新型コロナウイルスの感染力を低下させることを確認したと発表した。

 ケニファインは、神戸製鋼が20年前に独自開発したニッケル合金めっき技術だ。一般的な抗菌材の10倍以上高い抗菌性があるのに加え、過去にはインフルエンザウイルスやSARS(重症急性呼吸器症候群)の引き金となったウイルスにも抗ウイルス効果があることを確認している。

 神戸製鋼は新型コロナ感染症のまん延後、ケニファインが新型コロナにも抑制効果が期待できると判断。第三者機関で効果の有無を確認するための比較試験をした。

 従来の手法よりも厳しい条件下で評価を行い、ケニファイン処理したステンレス鋼と未処理のステンレス鋼とを比較し、ウイルスの感染力が1000分の1程度になる結果が得られた。

 神戸製鋼が出資する旭海運では、ケニファインを利用して船内の抗菌・抗ウイルス化に向けた実証実験を始めている。海上輸送の最前線を担う船員が安心して働ける環境を整備し、船員の負担軽減や安全運航管理体制の強化につなげる。